そこには光が当たっていない。
「ああ、鏡か!」
ほどなくして、手前に置かれていた小さな鏡が窓側を向いて置かれ、反射光が椅子に当たっていたことに気付いた男性は、「なんてことだ。ベイビー、クレイジーだよ」と呟いた。
すると背後から、「ワタシじゃないよ!」と幼い少女の声がした。
男性は「君じゃないのは分かってるよ…。この鏡のことを言ってるんだ。こうすると、焦げの跡がつくんだよ」と、鏡を手にして陽の光を反射させるところを見せ、子どもに教えた。
「オーマイゴッド、ここに来てラッキーだよ。」
投稿者によると、このハプニングは朝起きて1階に降りてきたばかりのことだったという。燃え始める手前で気付いたため大事には至らなかったが、「いつもならまだ寝ているところだった」と、投稿者は「#scary(怖い)」のハッシュタグをつけてTikTokにコメントしている。
この動画を見たSNSユーザーらは、
「間抜けだなぁ。」
「だからこそ、科学と物理学は今でも学校で教えるべきなんだよ。」
「科学の授業を聞いていれば、こんなことが起きても驚かなかっただろう。」
「彼らはトイ・ストーリーを観たことがないのか!」
などと鏡を日光の当たる場所に置き忘れる不用心を非難する声があがる一方で、
「うちの祖母は、空き部屋のベッドに手鏡を置いたままにした私を許してくれなかったよ。木製のヘッドボードに焦げ跡が残っていて、その跡は8センチほどの長さで、太陽が窓の外を通った動きに沿ってカーブしていた。」
「車の中で、ルームミラーにかけた水晶に反射したことがあるよ。」
と、自身や身近な人にも同様なことが起きたとコメントする人も多くいた。
消費者庁のウェブサイトには、「太陽の光が鏡などで反射・屈折して一点に集まる『収れん現象』によって、可燃物が燃え上がり火災が発生することがあります。この現象を『収れん火災』といいます」とあり、鏡やガラス玉のようなものを窓際や太陽光が差し込む範囲に置かないように注意が必要だとしている。この火災は、日差しが室内の奥まで差し込む冬に多発しやすいという。
2019年12月には、現役書店員のお笑い芸人・カモシダせぶんの自宅が収れん火災に見舞われている。ベランダ付近に拡大鏡を置いたままカーテンを閉めずに外出したところ、日光が反射してソファーに引火。3000冊もの蔵書が焼け、天井部分も焼け焦げた。
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画像は『News.com.au Facebook「This is insane!」』『KCTV5 News Kansas City 「Sun reflecting in snow globe sparks fire in store front window」』『Natausha Furlong TikTok「to all the parents out there, just be aware of how quickly this can happen.」』『France 3 「“Ouh là là c’est chaud !” Ce perroquet bavard sauve ses propriétaires d’un début d’incendie en les réveillant」((C)France 3 Bretagne)』『Fox News 「Missouri dog sets home on fire after turning on stove, video reveals」(Courtesy of Southern Platte Fire Protection District)』より
(TechinsightJapan編集部 秋本神奈)