米テキサス州ワイズ郡の小さな町で今月15日未明、火災が発生し住宅が全焼した。炎が上がったのを見ていち早く母親に知らせたのはまだ2歳の息子で、一家7人は間一髪で逃げ出し全員無事だった。『New York Post』などが伝えている。
米テキサス州アルボードに住むカイラ・ダールさん(Kayla Dahl)は15日午前4時半頃、末っ子で2歳のブランドン君(Brandon)の「ママ! ホット!」「ママ! ホット!」という声で目が覚めた。
ブランドン君は咳き込んでおり、リビングルームから炎が上がっているのに気付いたカイラさんは大声で「火事よ(Fire!)」と何度も叫び、隣に寝ていた夫ネイサンさん(Nathan)を叩き起こした。
実はカイラさんとネイサンさんは新型コロナウイルスに感染して嗅覚障害を起こしており、ブランドン君に起こされるまで煙の臭いに全く気が付かないでいた。すでに炎は寝室に迫っていたものの火災警報器は作動せず、2人は着の身着のままで子供たちを起こすと急いで避難した。
カイラさんは「家にはまだ設置して1年も経たない火災警報器がいくつかあったのに、一つも作動しなかったの。私たちに残されていた時間は本当にわずかで、子供5人と一緒に無事逃げ出せたのはまさに奇跡よ」と興奮を隠せない。
実はこの日、ブランドン君は具合が悪く、両親の寝室の近くのリビングで寝ていたという。火元はリビングにあったガスファンヒーターとみられており、