動画「でんぽう姫とおとぎ話」は、「わたくし、はいだしょうこが、歌う、絵を描く、声優もやります」という、はいだの宣言から始まる。そして「桃太郎」の誕生シーン、「3匹の子ブタ」のワラの家が吹き飛ばされるシーン、「白雪姫」で永い眠りについた白雪姫が王子様のキスで目覚めるシーンがそれぞれ、はいだのイラストや歌などから描かれている。
NHK「おかあさんといっしょ」で“うたのおねえさん”として親しまれたはいだは、番組内のキャラクター「スプー」を番組中に絵描き歌で描いたことがある。はいだの描いた「スプー」があまりにも衝撃的だったため、このイラストはネット上などで「極悪スプー」と呼ばれ、はいだもたびたびバラエティ番組などでイラストを披露している。公開中の動画でも、はいだの独特のタッチは健在で、桃太郎など物語のキャラクターが一堂に勢ぞろいするシーンでは、どれがどのキャラクターだか分からなくなりそうだ。
動画には、はいだと思われる「でんぽう姫」も登場するが、はいだのイラストではないのが残念だ。「でんぽう姫」というだけあって動画中に、桃太郎誕生では「出産祝い」、ワラの家の完成では「新築祝い」、白雪姫では「お悔み」「結婚祝い」と、ところどころに電報が届くシーンが盛り込まれている。
動画を公開したNTT西日本では、今年2月に20代~40代の男女各250名に対して「冠婚葬祭」に関する調査を行った。それによると「友人の結婚式に参加するか」聞いたところ、「どちらかというとしぶしぶ参加する」「しぶしぶ参加する」「参加しない」と参加に積極的でない人が4割近くいたという。特に「参加しない」と回答した人が9.4%もいた。
さらに、お葬式について「誰の葬式に参列しなければならないか」聞いたところ、「父・母」(87.0%)、「兄弟姉妹」(78.2%)、「娘・息子」(56.0%)、「祖父母」(62.8%)と血縁者では比較的高い数字となったが、逆に「父・母」であっても13.0%は参列しなくても良いと考えているとも言える。血縁者以外では「友人」(57.0%)がもっとも高く、会社の先輩・同僚・後輩はいずれも30%前後であった。
「冠婚葬祭」の言葉の意味を知らない人が19%もいることも分かり、冠婚葬祭に対して関心が希薄になっていることが見て取れる結果となったが、このような中、はいだしょうこの冠婚葬祭紹介動画が約70万回再生と健闘しているのは、はいだ画伯のなせる業か。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)