彼女の弁護士によれば「警察に強要されたため謝罪に応じただけで、正式なものではない」と主張している。裁判所に提出された法的文書によると、ナイジェリア警察はキオマさんが「エリスコ・フーズ・リミテッドに対して(批判的な方向へ)人々を扇動する目的でFacebookを利用した」ために告訴したとその理由が書かれてあったそうだ。
また、同警察は3月7日に「(人々を扇動する目的で投稿したとする)有力な証拠を掴んだ」と声明を発表し、さらにキオマさんが「人々を扇動するために虚偽の投稿をした」として、サイバー犯罪禁止法24条に基づいて起訴したと述べている。
もしキオマさんが有罪となれば、最長3年の懲役または700万ナイラ(約77万円)の罰金、あるいはその両方が科せられるという。また、これとは別にキオマさんは「人々を扇動するために2人の人物と共謀した」としてサイバー犯罪禁止法第27条に違反しているため、7年の懲役が科せられる可能性があるとのことだ。
また、キオマさんはエリスコ・フーズ・リミテッドから民事訴訟で訴えられており、同社は今年1月19日に「彼女の発言によって、数社のサプライヤーが当社との提携を解消する決定を下した」と発表し、訴訟は「当社の評判を守るため」と述べている。
同社はキオマさんに対して50億ナイラ(約5億5000万円)の損害賠償を求めているが、キオマさんの弁護士イニベヘ・エフィオン氏(Inibehe Effiong)を含む弁護団は現在、警察とエリスコ・フーズ・リミテッドを相手どり、訴訟を起こす準備を進めているそうだ。
ちなみにイニベヘ氏よると、エリスコ・フーズ・リミテッドからの民事訴訟についての審理は5月20日に行われる予定だという。
なお、テックインサイト編集部ではキオマさんに、トマトピューレについての感想をFacebookでシェアしようと思ったきっかけや、警察が「人々を扇動するための虚偽の投稿」と発表した件についての思いなどをうかがうべく取材を申し入れている。
画像は『New York Post 「Pregnant Nigerian entrepreneur arrested for writing scathing review of tomato puree: ‘I was messed up’」(Facebook/chioma.egodi)、「Florida girl arrested for posting ‘death list’ on Snapchat」(Google)、「Teen admits to randomly sucker-punching strangers at Texas park for social media attention: ‘Everybody makes mistakes’」(Youtube/KHOL 11)』『Paige Craig TikTok「Other information- he speaks spanish and is a very nice man.」』『Mikeseason98 TikTok「She knew what she was doin」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)