フランス国外でギヨームは「オスカー女優マリオン・コティヤールの内縁の夫」として紹介されるようになった。
その後、国際派女優としての道を着実に歩み続けたマリオンは、2016年公開の映画『マリアンヌ(原題:Allied)』でブラッド・ピットと共演を果たすが、ここで問題が発生する。ブラッドは当時、アンジェリーナ・ジョリーとの泥沼離婚劇が勃発中で、その最中マリオンは第2子妊娠という状況にあったため、ブラッドとの関係を疑われた挙げ句「お腹の子供は誰の子?」とまで報道されるようになった。そのためマリオンは自身のインスタグラムでギヨームとの子供であることを発表しなければならない事態となった。
しかしそんなゴシップや風評にも動じないのがギヨーム・カネだ。監督として、また俳優として順調にキャリアを積み、最新作『Le Déluge(邦題未定。「大洪水」の意味)』ではルイ16世を演じる。
ちなみにギヨームには離婚歴があり、2001年から2006年までの間はドイツ出身の元モデル、ダイアン・クルーガーと婚姻関係にあった。ダイアンも2004年公開の映画『トロイ(原題:Troy)』でハリウッドに進出し、同年公開の映画『ナショナル・トレジャー(原題:National Treasure)』で有名になった。
ダイアン、マリオンのいずれもギヨームという「伴侶」を得た後に、ドイツ、フランスという自国の枠を一足飛びに飛び越え、世界に知られる国際派女優となった。ギヨーム・カネ、なかなかの「あげまん男子」なのかもかもしれない。
しかし世界もいつまでもギヨームを「内縁の夫」と呼び続けることはできない。50代に突入し、甘いマスクの爽やか青年から、ダンディー路線に入りつつあるギヨーム。ハリウッド俳優不在の“アメリカ映画祭”で、圧倒的存在感を示したその円熟した魅力を世界のエンタメ業界関係者が放っておくとは到底考えられないのだ。
(TechinsightJapan編集部 リエコ)