三毛猫では約3000匹に1匹、猫全体では約3万匹に1匹になるそうだ。
今回チャーリーの性別を確認した獣医は「これまで多くの猫を診てきたが、オスの三毛猫を見たのは初めてだった」と述べている。また専門家によると、オスの三毛猫を生み出すのは性染色体の影響のみでなく、皮膚細胞の突然変異の可能性もあるが、これは極めて低確率のため考えにくいという。同保護団体の創設者ダヴィダ・デュポンさん(Davida Dupont)は「私たちは保護している子猫がオスの三毛猫だと分かり、なんて珍しいんだろう、なんて面白いんだろうと思いましたよ」と興奮気味にコメントしている。
なおチャーリーというニックネームは、オスの三毛猫の希少さゆえに英語圏ではしばしば「unicorn cats(ユニコーン猫)」と呼ばれることから、アニメーション短編映画『ユニコーンのチャーリー(Charlie the Unicorn)』から取ったそうだ。
オスの三毛猫はその珍しさから幸運の象徴とされているが、“XXY”の組み合わせを持つ個体は性染色体異常のクラインフェルター症候群である。クラインフェルター症候群は一般的に繁殖能力に問題があり、健康上の異常も起こしやすい。そのため約3000匹に1匹のオスの三毛猫のうち、約1000匹に1匹しか繁殖活動を行うことができないと言われている。
同保護団体がチャーリーの里親を募集すると、希望者が殺到したためすぐに募集は停止され、現在は希望者の中からチャーリーに最も適した里親を検討中だという。
ちなみに2021年にはイギリスで、多指症の子猫3匹が誕生し、その珍しさから話題になっていた。
画像は『NoCo Kitties 2023年4月21日付Facebook「Everyone is talking about me.」、2023年4月23日付Facebook「Good morning Unicorn.」、2023年3月25日付Facebook「Believe it is a boy.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)