今年初めに、米コロラド州で生まれた1匹の子猫が注目を集めている。三毛猫は遺伝子の関係でほとんどがメスだが、今回誕生した子猫はオスだったのだ。猫全体の出生数に対して、約3万匹に1匹という確率で生まれてきた子猫の詳細を、米ニュースメディア『9News』などが伝えた。
話題のオスの三毛猫“チャーリー(Charlie)”は、米コロラド州ウェルド郡できょうだいたちと一緒に誕生し、同郡のアニマルシェルターを経て、猫の里親探しに力を入れる動物保護団体「NoCo Kitties」にやってきた。里親募集の準備を整えるため、まだ幼いチャーリーと2匹のきょうだい猫、母猫の“アンバー(Amber)”の世話をしていたボランティアのアリー・マギッシュさん(Alli Magish)は、3匹の子猫のうち1匹がオスである可能性に気付いて獣医に相談すると、確かにオスであることが判明した。
三毛猫は、遺伝子の関係でほとんどがメスとして誕生する。性別を決定する性染色体にはX染色体とY染色体が存在し、“XX”でメス、“XY”でオスとなる。三毛猫にみられる茶色の毛は、X染色体に含まれるO遺伝子が必要であり、“XX”の組み合わせが発現の条件である。そのため黒、白、茶の3色の毛色を持つ三毛猫は、大半がメスとなる。
一方で、オスの三毛猫がごくまれに誕生することがある。それは2通りあると考えられており、通常よりX染色体が多い“XXY”の組み合わせを持つケースと、“XX”と“XY”の両方の組み合せを持っているケースだ。こうした背景からオスの三毛猫が生まれる確率は、