タンザニア北部に位置する世界自然遺産「ンゴロンゴロ保全地域」にある「ンゴロンゴロクレーター」は、火山のカルデラの中に多様な野生動物が生息し、絶好のサファリスポットとして人気が高い。そんな自然保護区域内で最近、母ライオンと弱った赤ちゃんの姿が捉えられ注目されている。アフリカの野生動物を特集するオンラインサイト『Latest Sightings』などが伝えた。
クラウス・ボーマーさん(Klauss Bohmer)は最近、タンザニア北部「ンゴロンゴロクレーター」で午後のサファリに参加し、ライオンの母子の姿を目にしてカメラを回した。
妊娠したメスライオンは通常、群れを離れて出産し、赤ちゃんが歩けるようになるまでの数週間は単独で暮らすため、親子の周りに群れの姿は見当たらない。
動画では、険しい顔の母ライオンが赤ちゃんの背中をくわえており、ゆっくりと歩を進めていくのが見て取れる。一方で赤ちゃんは、脚をだらんと垂らして元気がなく、相当弱っている様子だ。
すると母ライオンは突然、赤ちゃんを地面に落として立ち尽くし、その後少しだけ体を動かした我が子を愛おしそうに舐め始めた。しかし赤ちゃんが反応しないことに気付いたのか、