生前のエリザベス女王が所有したブルー・サファイアのブローチだった。
ブローチは「ロシアン・サファイア・クラスター・ブローチ(Russian Sapphire Cluster Brooch)」と呼ばれるもので、大きなサファイアの周囲にゴールドのフィリグリー細工が施され、その外側をダイヤモンドで囲んでいる。
このブローチはもともと、ロシア皇帝アレクサンドル3世の皇后だったマリア・フョードロヴナが所有していたものだ。皇后は最後のロシア皇帝ニコライ2世の母親であり、当時の英国王エドワード3世の妻アレクサンドラ王妃の妹だった。
1934年にはアレクサンドラ王妃の息子、国王ジョージ5世の妻メアリー王妃が、マリア皇后の娘達からこのブローチを買い取ったと伝えられている。
メアリー王妃が1953年に崩御後、孫であるエリザベス女王が引き継いだジュエリーの中にこのブローチが含まれていたという。しかし長年にわたり女王の母クイーン・マザーが着用する姿が何度も目撃されていた。
今回、カミラ王妃がブルーのコートドレスを纏いサファイアのブローチを着けた姿に多くの王室ファンは感激したようで、SNSでは「今日のカミラ王妃はとても素敵。サファイアがとても似合うわ。『王妃のサファイア』と改名しても良いかも」「ロイヤルブルーは彼女にピッタリね」「カミラ王妃がこんなに素晴らしく見えたことがあったかしら。ブルーの色合いが大好きよ」と称賛の声が見受けられた。
なお当日のコモンウェルスデー記念式典では、キャサリン皇太子妃もカミラ王妃と同様にブルーのコーディネートで、故ダイアナ妃が所有したジュエリーを着用していた。
HM The King and Queen Consort arrive ahead of today’s #CommonwealthDay service. pic.twitter.com/peglvohxSI
— Westminster Abbey (@wabbey) March 13, 2023
画像は『Clarence House 2022年7月19日付Instagram「The Duchess of Cornwall visited Charlestown School in St Austell,」』『The Royal Family 2023年3月13日付Instagram「This afternoon The King,」』『The Royal Family 2023年3月13日付Twitter「The Commonwealth has been a constant in my own life,」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)