アキリの怪我は重傷でその日の午後に死亡が確認された。
同園の副園長であり、LSSPのコーディネーターでもあるホリー・コラハンさん(Hollie Colahan)はFacebookに、「動物たちを引き合わせるのは常に危険が伴います。なぜなら野生動物の行動は予測ができず、私たちが2頭の関わりをコントロールすることができないためです」と綴り、15年にわたり多くの人に愛されてきたアキリの突然の死を悼んだ。
なお同園のスポークスマンは「アキリを襲ったジョシュはこれまで通りケアを続けていく」と述べており、アキリの悲報を聞いた人たちからは次のような声が寄せられた。
「私はこの動物園のメンバーで、成長し、母になったアキリのことを少なくとも12年間観察してきた。本当に残念。」
「美しいライオンだった。悲しい事故だ。」
「動物園のスタッフの気持ちを思うとやりきれない。アキリがクワンザと天国で幸せに暮らしていることを願うよ。」
「スタッフもベストを尽くしたはず。心が痛む。」
「アキリとクワンザがとても仲良くしていた姿が目に浮かぶ。残念でならない。」
「野生動物を人間がコントロールしようとするから悲劇が起きる。私はそもそも動物園にライオンを閉じ込めておくことに反対。」
「動物園で生まれ、動物園で亡くなったアキリ。本当に幸せだったのだろうか。悪いのは人間だ。」
ちなみにアキリの子供たちは2012年、雄の2頭がアラバマ州のモンゴメリー動物園に、雌の3頭はメキシコ、プエブラのアフリカンサファリに移送されたという。
画像は『The Birmingham Zoo 2022年7月20日付Facebook「Birmingham Zoo is mourning the passing of beloved African lioness Akili.」』『AL.com 2022年7月20日付「Female lion at Birmingham Zoo dies after attack by new male lion」(The Birmingham News/Jeff Roberts)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)