四肢が不完全で、医師に「中絶を」と勧められた女児が先月末、生後9か月を迎えた。女児は両手脚が短いものの、両親の愛情を一身に受けてすくすくと成長しており、母は「障がいがあっても、この子は普通の子となんら変わりない」と力強く語っている。英ニュースメディア『The Sun』などが伝えた。
米ペンシルベニア州フィラデルフィアに住むキアラ・デュプレイさん(Kiara Duprey、24)の長女アリアナちゃん(Arianna)は昨年7月末、四肢が不完全な状態で誕生した。
キアラさんとパートナーのハビエル・フロレニアーニさん(Javier Floreniani、21)は妊娠12週の超音波検査の際、医師に「胎児は両手脚が完全に形成されていない」と指摘されて中絶を勧められたが、こう考えて妊娠の継続を決めたという。
「この子は神様からの贈り物。私たちを選んだのには理由がある。少しぐらい人と違うからといって、中絶はすべきでない。」
実は医師らは当初、アリアナちゃんはアザラシ肢、口唇口蓋裂、精神遅滞などを伴う遺伝病「ロバーツ症候群」であると疑い、両親に「正期産までもたずに命を落としてしまうか、死産になるだろう」と告げていた。
しかしながら昨年7月28日午前9時40分、アリアナちゃんは帝王切開によって2267グラム(5ポンド)で元気に誕生。胎生期に何らかの異常が生じ、出生時に四肢の形態異常がある「四肢形成不全」と診断された。
アリアナちゃんの両手脚は途中で切断されたかのように短いが、心雑音のモニターが1週間続けられた後で退院が叶い、