米アラバマ州の動物園で今月18日、繁殖のために別の動物園からやってきた雄が、雌を襲って死亡させるという事故が発生した。雄は雌の囲いに入って数分で致命傷を負わせており、スタッフが対応に当たったが命を救うことはできなかった。悲劇的な事故を『AL.com』などが伝えた。
アラバマ州のバーミンガム動物園で18日、雌ライオンの“アキリ(Akili)”が、繁殖のために紹介された雄ライオン、“ジョシュ(Josh)”に襲われて死亡した。
アキリは2005年にコロラド州コロラドスプリングスのシャイアン・マウンテン動物園で生まれ、2007年から同園で15年間を過ごした。2011年にはアフリカライオンの“クワンザ(Kwanza)”との間に5匹の子を産み、動物園の顔として多くの人に愛されてきた。
ところがクワンザが昨年死亡し、同園は「ライオンの種保存計画(Lion Species Survival Plan、以下LSSP)」のコーディネーターと話し合いを重ね、今年4月に新たなパートナーとしてテキサス州サン・アントニオ動物園からジョシュを迎えていた。
スタッフはそれ以降、2頭を柵越しに紹介するなどゆっくりと引き合わせる準備を進め、休園日に合わせてジョシュをアキリが暮らす囲いに放したころ悲劇が起きた。
ジョシュの襲撃はほんの数分で、動物ケア&動物ヘルスチームのスタッフがジョシュを引き離したものの、