家族全員が手術の1か月前から自主的に隔離生活をしていたため、手術は予定通り行われた。肋骨にある軟骨の一部を取って気管に移植する手術で、これにより気管が広がり、喉頭が正常に働くようになるという。ステラちゃんの手術は成功し、その後集中治療室で6日間過ごしたのちに退院したが、移植した軟骨が気道の広がりを助けるため、4か月間はステントという金属をつけて過ごさなければならなかった。
そしてステントを外して声が出せるようになったのだが、記念すべき最初の言葉は「ママ」でも「パパ」でもなく「ハイエナ」だったそうだ。手術の前にクルーガー国立公園へ行ったステラちゃんは、どうやらハイエナが印象に残ったのだろうと見られている。その声はまだ弱々しいが、娘の個性がどんどん出てきたとアシュリアさんは嬉しそうに話しており、親ですら知らない6歳児らしいジョークを言って笑わせてくれるそうだ。最初の言葉にハイエナを選ぶあたり、ステラちゃんにはユーモアのセンスがうかがえる。
一時は「なんでうちの子が…」と落ち込んだこともあったアシュリアさんだが、今では「ステラが私の子供なんてすごくラッキーかも」と思っているという。またステラちゃんのように特別なケアが必要な子を持つ親に対してアシュリアさんは「同じ状況の人との支え合うことが大切、そして子供に起こっている痛みを分かち合い、悲しみを受け入れることが大事です」と述べたうえで、「他の子供と同じだと思わなくていいのです。だって同じじゃないんですから。子供だってわかります」とアドバイスを送っている。
画像は『News24 2021年3月18日付「Cape Town couple share the joy of hearing their daughter speak for the first time at the age of 6」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)