エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】爆問・太田、ロケに間に合うように息を引き取った最愛の母

「1週間くらい前はピンピンしてたんですよ、それが急に…。」

11月15日深夜放送のラジオ番組『JUNK 爆笑問題カーボーイ』で太田光は、母親の最期を看取った経過を淡々と語りだした。

若い頃から愛煙家だったという瑠智子さんは晩年「肺気腫」を患っていたものの、入居していた介護施設ではコーラスサークルに所属し、仲間と歌うことを何よりも楽しんでいたそうだ。亡くなる前日はサークルの発表会だったが、数日前から微熱が続いていたことで参加を断念。自室でクローゼットの整理をしている時に転倒し、病院へ搬送されるも急激に体調が悪化したという。

呼吸困難に陥り言葉を発せられないほど苦しんでいても、首を振って「大丈夫」と伝えようとする瑠智子さん。死期が迫っていることを医師から知らされていた太田は苦痛を和らげることを最優先にしてもらい、親類を病室へ呼び寄せたという。だが瑠智子さんの容態が少し安定したため親類を一旦帰宅させ、真夜中の集中治療室に太田だけが残ることになった。看護師や医師が慌ただしく病室を出入りする中、太田はひたすら母の手をさすっていたという。

しかし瑠智子さんの容態が再び悪化し 危篤状態に。その時、太田は母の大好きな越路吹雪の歌が自分のiPodに入っていたのを思い出した。急いでイヤホンの片方を母の耳に、もう片方を自分の耳に挿して『愛の讃歌』、『バラ色の人生』を2人で聴いた。そして『バラ色の人生』が終わる頃、ベットサイドモニターから「ピィーッ」とアラーム音が鳴り、瑠智子さんは静かに天国へ旅立った。

実はこの日、太田には外せない番組のロケが入っており、早朝5時には病院を出なければならなかった。まるでそのことを知っていたかのように瑠智子さんは3時59分に亡くなり、太田は医師の死亡診断書作成や看護師のエンゼルケアに立ち会うこともできたのだ。

「親父には申し訳ないけど、母親が死ぬのは全然気持ちが違う」としんみりした口調で語る太田。子どもの前で決して弱音を吐かず、愚痴一つこぼさず、人の世話になることが大嫌いだったという瑠智子さんは、最愛の息子から「ほれぼれするキレイな死にざま」「立派な女だなと思いました」と素敵な言葉で見送られたのだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)

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