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writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】1億匹に1匹 綿菓子のようなパステルカラーのロブスターに捕獲した漁師も興奮(米)

捕獲されたのは6~14歳の雄で“コットン・キャンディ・ロブスター”と呼ばれるグループに属する個体だと分かった。

近くで見ると、紫やピンクのような色合いがよく分かる。このロブスターは、“コットン・キャンディ・ロブスター”と呼ばれるグループに属する個体だった(『Popular Science 「One in 100 million cotton candy lobster caught in New Hampshire」(Seacoast Science Center)』より)

ロブスターは、遺伝子の突然変異により通常とは異なる色をした個体が誕生することがある。サムさんによると、ロブスターはアスタキサンチンとして知られる赤色の天然色素(カロテノイド)を何層にも重ねることで、赤や黄、青などの層を生み出す。これらの層が積み重なることで、オレンジや赤、青、ピンク、紫、黄、茶などの色をした斑点が作り出され、カモフラージュするための模様となる。

まれにこれらの色のうち1つが発現しなかったり、過剰に発現することがあると言い、その結果、鮮やかな色のロブスターが誕生する。

サムさんは、「こうした美しい生き物を見ていると、指紋や雪の結晶のようにそれぞれ違うことが分かります。色によって同じグループに分けられても、それぞれの模様は異なるのです。今回のロブスターは、ラベンダー色や紫色、ピンク色のような色合いが美しく、“コットン・キャンディ(英語で綿菓子の意味)”のカテゴリーに分類されます」と説明した。

また、コットン・キャンディ・ロブスターのような色が発現する確率は約1億匹に1匹で、非常にレアな発見だった。

捕獲したジョセフさんは、過去に同僚が青いロブスターを捕まえたのをそばで見たことがあったという。青いロブスターは約200万匹に1匹と言われるほど珍しいケースだったが、まさか独立して初めてのロブスター漁で、1億分の1の確率を引き当てるとは思っておらず、ジョセフさんは興奮した様子でこのように語っている。

「色の違うロブスターは、滅多に捕まえられるものではありません。ましてや、独立して初めての年で捕獲できるなんて、そうそうあることじゃないですよ。今回の発見が、今シーズンの繁栄と自分の漁の成功をもたらしてくれると願っています。」

ジョセフさんは捕獲したコットン・キャンディ・ロブスターをシーコースト・サイエンス・センターに寄贈しており、これから教育目的での展示が予定されている。

通常の赤茶色をした個体と並ぶと、その鮮やかで美しい色が際立つコットン・キャンディ・ロブスター。発現の確率は1億分の1とのこと(『Popular Science 「One in 100 million cotton candy lobster caught in New Hampshire」(Seacoast Science Center)』より)

ちなみに珍しいロブスターと言えば、2023年12月に米メイン州の沖合で、左が青色で雄、右がオレンジで雌と、2色の体と2つの性を持つ個体が捕獲されていた

画像は『Seacoastonline.com 「‘Cotton candy’ colored lobster caught off New Castle is 1 in 100 million」(Provided/Joseph Kramer)』『Popular Science 「One in 100 million cotton candy lobster caught in New Hampshire」(Seacoast Science Center)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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