衝突直後は生きていたものの、のちに死んでしまったそうだ。
バスを運転していたレオカディオ・ヘルナンデスさん(Leocadio Hernandez)は、事故の2、3秒前にシカに気付いたそうで、「衝突した時は『ボン』と音がした。それでミラーを見ると、シカが私の後方に落下していたんだ」と当時のことを語っていた。事故後は乗客全員に速やかにバスから降りるよう指示したそうで、「乗客の安全を考えてできるだけのことをした。シカが立ち上がり、あちこち蹴り出す可能性もあったからね」と述べ、こう明かした。
「生きていられて本当に良かった。もしシカが運転席側から飛び込んでいたら、私は生きていなかっただろうからね。神様が生きるチャンスを与えてくれたことに感謝しているよ。」
なおロードアイランド州では昨年、シカと車との衝突事故が1347件報告されているそうで、レオカディオさんは「こんなことは初めてだけど、できればこれが最後であってほしいね」と苦笑。また当時の動画には、次のようなコメントが寄せられた。
「あんな住宅街で信じられない事故。」
「かわいそうなシカ。生息地を奪われた結果よね。」
「運転手が落ち着いていた。急ブレーキをかけなかったことで大事故にならなかった。」
「これは怖い!」
「乗客3人が軽傷でありますように。」
事故を受け、RIPTAの暫定最高経営責任者(CEO)であるクリストファー・デュラン氏(Christopher Durand)は、運転手のプロフェッショナルな対応を称賛。レオカディオさんが細心の注意を払い、困難な状況下でも冷静に対応したことで乗客の安全が確保されたことを強調した。
ちなみにテネシー州では昨年11月、シカがレストランの窓に突進して乱入し、窓際で食事をしていた13歳の少女が大怪我をしていた。
画像は『WPRI YouTube「RIPTA driver recounts deer crashing through bus windshield」』『WJAR 「Bus driver narrowly escapes injury as deer crashes through windshield」(RIPTA)』『Fox Business 「Deer seen crashing through Tennessee restaurant window, injuring teen: video」(The Grind via Storyfu)』『WTVR.com 「Deer crashes through school bus windshield, lands on ‘very confused,’ sleepy student」』『Oakland County Sheriff’s Office Facebook「This goes for making a crazy day.」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)