海外発!Breaking News

writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】ラグビーボールのような頭を持って生まれた息子 医師に「心配無用」と言われるも「何かがおかしい」と訴え続けた母親(英)

検査を受けさせることにした。

すると医師からは頭蓋縫合早期癒合症の一種で「矢状縫合早期癒合症」と診断された。通常は複数のパーツからなる頭蓋骨が脳の成長などに合わせてゆっくりと融合するのだが、頭蓋縫合早期癒合症は早期に頭蓋骨が融合してしまうことで脳の発達などに問題が生じてしまうという。

後頭部が異様に突き出ていたオリバー君。医師からは「心配無用」と言われたものの、後に「矢状縫合早期癒合症」と判明した(『The Sun 「MUM’S INSTINCT I was overjoyed to be pregnant - as I gave birth I knew something was wrong but doctors ignored me」(Credit: Jam Press)』より)

ロンドンにあるグレート・オーモンド・ストリート病院によると、この疾患は生後数か月の時に治療を受けることで、多少の言語の遅れはあるもののほとんど障害は見られないそうだ。しかしオリバー君はすでに2歳だったことから、手遅れになる前にすぐ手術を受けなければならなかった。

そして2023年7月、オリバー君は頭蓋骨の一部を切除し、再形成するための大掛かりな手術が行われた。6時間にも及ぶ手術は無事に終わり、現在は手術痕も目立たなくなりつつあるようだ。ジェシカさんがオリバー君に検査を受けさせることがなければ、彼の頭には変形が残ってしまうばかりでなく、脳が正常に発達できない可能性もあった。

通常は生後数か月で受けなければならない手術を2歳になってから受けたオリバー君(『The Sun 「MUM’S INSTINCT I was overjoyed to be pregnant - as I gave birth I knew something was wrong but doctors ignored me」(Credit: Jam Press)』より)

今回の件について、オリバー君の出産に関わった「メドウェイNHS財団トラスト(Medway NHS Foundation Trust)」の助産部責任者であるアリソン・ヘロン氏(Alison Herron)は、次のように述べている。

「ジェシカさんに不安や苦痛を与えてしまったことを心よりお詫び申し上げます。私たちはジェシカさんが心配された点について徹底的に調査し、得られた答えを全てジェシカさんにお伝えしました。この調査を経て、私たちは助産師のトレーニングプログラムを改善するために変更を加え、助産師が自分自身の実践を振り返るように助け、また新生児を診察する際に注意深くあるように促しました。」

一方でジェシカさんはこう語っている。

「あの子が生まれた日から、私はいつも(病院から)あしらわれている感じがしました。息子は今、順調に成長してとても幸せで毎日楽しく暮らしており、言語の発達の点でも著しく向上しています。」

「もし、我が子に『何かがおかしい』と思ったら、それを訴え続けることはとても大切なことです。私はオリバーを救ってくれた全ての医師、そして関わってくれた皆さんに本当に感謝しています。トラウマになるような辛い道のりでしたが、そこから立ち上がる強さと母親の愛がどれだけの力を持っているかを身をもって知ることとなりました。」

現在のオリバー君は少しずつ手術痕も目立たなくなり、元気に問題なく成長しているという(『The Sun 「MUM’S INSTINCT I was overjoyed to be pregnant - as I gave birth I knew something was wrong but doctors ignored me」(Credit: Jam Press)』より)

ジェシカさんは現在、同じような状況にある親たちに向けて自分の経験を共有し、「手遅れになる前に答えを見つけてください」と訴えている。

画像は『The Sun 「MUM’S INSTINCT I was overjoyed to be pregnant – as I gave birth I knew something was wrong but doctors ignored me」(Credit: Jam Press)、「THE BOY WITH ‘NO BRAIN’ Boy born with MISSING brain defies huge odds to live – after ‘it GREW back’」(Credit: REX FEATURES)』『Metro 「Girl, 2, banned from nursery because deformed skull ‘would scare other children’」(Picture: CEN)』『New York Post 「My baby was born without eyes and had half her brain removed ― but she’s thriving」(Allyanna Carter / SWNS)』『Moby Gordon Instagram「someone was helping me set up some decorations for his little photo shoot.」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

ロシア連邦に属するバシコルトスタン共和国で2019年、2歳女児が保育園への入園を拒否された。女児は頭蓋骨が変形しており、「他の子が怖がるから」という理由だった(『Metro 「Girl, 2, banned from nursery because deformed skull ‘would scare other children’」(Picture: CEN)』より)

米ノースカロライナ州で2023年7月に無眼球症で誕生した女児。その後、脳の半分を切除する手術を受けるも12月で生後5か月を迎えていた(『New York Post 「My baby was born without eyes and had half her brain removed ― but she’s thriving」(Allyanna Carter / SWNS)』より)

脳が2%しかない状態で生まれたイギリスの6歳男児が2019年、英情報番組に出演。3歳になる頃には、脳が全体の80パーセントまで成長したという(『The Sun 「THE BOY WITH ‘NO BRAIN’ Boy born with MISSING brain defies huge odds to live - after ‘it GREW back’」(Credit: REX FEATURES)』より)

米テキサス州で、脳がはみ出た状態で産まれた男児。母親は妊娠中に「誕生しても長くは生きられないだろう」と医師に言われたものの、「絶対に生き抜く」と信じて出産した。2019年12月に1歳2か月を迎えていた(『Moby Gordon Instagram「someone was helping me set up some decorations for his little photo shoot.」』より)

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