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writer : ac

【海外発!Breaking News】「56年前に妊娠か」石灰化した胎児を抱えた81歳女性、摘出翌日に死亡(ブラジル)<動画あり>

この胎児が少なくとも56年間、腹部に留まっていたのではないかと推測している。

市内の小さな病院で尿路感染症の治療を受けたものの症状が悪化し、がんの疑いがあるとして翌日、地域病院で3D-CT検査を受けたところ、腹部に石灰化した胎児が映し出された(『The Sun 「BABY OP TRAGEDY ‘Pregnant’ OAP, 81, dies after surgery to remove ultra-rare ‘stone baby’ she’d been carrying for more than 50 years」』より)

一方で末娘のロザリーさん(Rosely)は、ダニエラさんが10代の頃、現在の夫とは別の男性の子を妊娠し、その頃から腹痛を訴えていたことを明かしており、「胎児が56年以上前から腹部に存在していた可能性もある」と指摘している。ダニエラさんが時々、「お腹の中で赤ちゃんが動いているような気がして気分が悪くなる」と話していたことも分かっており、家族は「まさか、こんなことになっていたとは」と驚きを隠せず、悲嘆に暮れているという。

ダニエラさんは夫に「お腹の中で赤ちゃんが動いているような気がして、時々気分が悪くなる」と話をしていたそうで、胎児は56年以上前に亡くなった可能性もあるという(『The Sun 「BABY OP TRAGEDY ‘Pregnant’ OAP, 81, dies after surgery to remove ultra-rare ‘stone baby’ she’d been carrying for more than 50 years」』より)

ただ今後は、石灰化した胎児の臨床分析が実施される予定で、これにより胎児が亡くなった時期、大きさなどの詳細が明らかになるそうだ。

なお、石灰化した胎児はギリシャ語で“リソペディオン(石児)”と呼ばれており、発見されずに放置すると合併症を起こす原因となる。ただ石児は非常に珍しく、英科学雑誌『BioMed Central』によると、これまでに報告されているのは300件にも満たないという。

ポンタ・ポランの保健部門を監督するパトリック・デジール医師(Dr. Patrick Dezir)によると、石児は子宮外妊娠後に胎児が死亡し、母親がそれを認識しないなどして放置することで起きるそうだ。その胎児は母体で吸収されずに残ってしまい、母体の免疫系が胎児を異物とみなし、感染から防ごうとするために石灰化されるという。

ちなみに英ニュースメディア『The Sun』は、2021年にアルジェリアの73歳の女性からも石児が見つかったことを伝えており、胎児は妊娠7か月まで成長し、体重は2040グラム超(4.5ポンド)で、腹部に35年間も留まっていたことが判明していた。

2021年にアルジェリアの73歳の女性から見つかった石児。妊娠7か月まで成長し、体重は2040グラム超(4.5ポンド)で、女性の腹部に35年間も留まっていたという(『r/Damnthatsinteresting Reddit「CT scans of a 30-year old calcified fetus inside the uterus of a 73-year old woman」』より)

また昨年にはアメリカで、石灰化した胎児を9年間も腹部に抱えていた女性が死亡したことが明らかになった。石灰化した胎児が女性の腸を塞ぎ、重度の腸閉塞と栄養失調を引き起こしていたという。

画像は『The Sun 「BABY OP TRAGEDY ‘Pregnant’ OAP, 81, dies after surgery to remove ultra-rare ‘stone baby’ she’d been carrying for more than 50 years」、「BABY SHOCK Doctors discover four-month-old ‘stone baby’ inside woman who thought she aborted 15 YEARS ago」(IMAGE: COVER ASIA PRESS / DR NILESH JUNANKAR)、「MAMMA MIA Doctors discover staggering reason woman couldn’t get pregnant after abortion 20 years ago」(Credit: Clinical Case Reports)』『r/Damnthatsinteresting Reddit「CT scans of a 30-year old calcified fetus inside the uterus of a 73-year old woman」』『Metro 「Woman died of starvation after carrying unborn foetus inside her for nine years」(Picture: BMC)』『India Today 「8 undeveloped fetuses found inside stomach of newborn baby」(India Today photo)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

アメリカを拠点とする女性の健康情報ウェブサイト『BMC Women’s Health』に2023年3月、栄養失調で死亡した50歳女性の症例が掲載された。女性は石灰化した胎児を9年間も腹部に抱えていた(『Metro 「Woman died of starvation after carrying unborn foetus inside her for nine years」(Picture: BMC)』より)

インドで2017年、52歳女性が石灰化した胎児の摘出手術を受ける。女性は15年前に妊娠していた(『The Sun 「BABY SHOCK Doctors discover four-month-old ‘stone baby’ inside woman who thought she aborted 15 YEARS ago」(IMAGE: COVER ASIA PRESS / DR NILESH JUNANKAR)』より)

2022年、英ウェールズに住む39歳の女性の子宮から20年前に中絶した胎児の骨片が見つかった。女性は数年間子供ができず、慢性的な骨盤の痛みに苦しんでいたという(『The Sun 「MAMMA MIA Doctors discover staggering reason woman couldn’t get pregnant after abortion 20 years ago」(Credit: Clinical Case Reports)』より)

インドの小児病院で2022年、生後20日を過ぎた女児(左)の腹部から不完全な胎児8体が摘出された。女児は誕生後、腹部が異様に腫れてしこりがあったという(『India Today 「8 undeveloped fetuses found inside stomach of newborn baby」(India Today photo)』より)

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