三つ子の本人たちに生まれた順番を打ち明けず、18歳の誕生日に出生順を伝えた家族が話題を呼んでいる。三つ子たちは誰が先で誰が後なのかずっと知りたがっていたが、両親はある思いから本人たちには伝えないまま子育てをしてきた。出生順を知った三つ子たちの大興奮の様子を捉えた動画が、TikTokで注目を集めていることを米ニュースメディア『TODAY』などが伝えた。
生まれて初めて出生順を知ったのは、三つ子のライト・ヒルバートさん(Wright Hilbert)、ルーク・ヒルバートさん(Luke Hilbert)、ジェイニー・ヒルバートさん(Janie Hilbert)だ。きょうだいがいれば、自分が年上なのか、年下なのか気になるところだ。三つ子も当然のごとく知りたがったが、母親スチュアート・ヒルバートさん(Stewart Hilbert)と父親クレイ・ヒルバートさん(Clay Hilbert)は、3人が18歳の誕生日を迎えるまで秘密にすることにした。
秘密にしようと決めたのは、ある理由からだった。両親は米ニュースメディア『TODAY』のインタビューに応じ、三つ子より3歳年上で長男クレイトンさん(Clayton)の影響が大きかったと説明した。スチュアートさんは、「クレイトンは早熟な子で、規則に従順で何でも文字通りに受け取るような性格なのです」と明かす。
そんな性格のクレイトンさんについて、スチュアートさんたちは「必ず一番上の子から哺乳瓶でミルクをあげるだろう」と確信していた。「クレイトンのルールで三つ子たちを縛りたくなかったので、『きっと楽しいし、秘密にしてみよう』となったのです。三つ子が長女や次男などの固定概念にとらわれることもなくなりますし」と、スチュアートさんは子どもたち全員に三つ子の生まれ順を秘密にした経緯を説明した。
クレイさんは、「最初に生まれた順番を聞かれた時は、思わず話してしまいそうになりましたよ。出生順を秘密にするのは本当に楽しいですし、今思えば素晴らしいアイディアですよね」と話す。子どもたちが幼い頃は上手くごまかしてきたが、成長するにつれて出生順への興味も大きくなり、