ブラジルの先住民コミュニティに住む81歳の女性の腹部に石灰化した胎児(石児)が見つかり、摘出手術の翌日に死亡した。女性は長い間腹痛を訴えていたものの、病院嫌いで医師の診察を受けることを避けてきたそうで、胎児は少なくとも56年間、腹部に留まっていた可能性が高いという。ブラジルのニュースメディア『G1』などが伝えた。
ブラジル南西部マットグロッソ・ド・スル州アラウ・モレイラ市の先住民コミュニティに住むダニエラ・アルメイダ・ヴェラさん(Daniela Almeida Vera、81)が15日、重篤な感染症で死亡した。
7人の子と40人の孫がいるダニエラさんは10日、市内の小さな病院で尿路感染症の治療を受けていたが症状が悪化。腹部に腫瘍のような塊があったことからがんが疑われ、翌日にポンタ・ポラン地域病院(Ponta Porã Regional Hospital)に転院した。
そうして行われた3D-CT検査で、腹部に石灰化した胎児が発見され、14日に摘出手術が行われたが、翌日に集中治療室で死亡が確認された。
ダニエラさんが最後に妊娠したのは1968年で、長い間腹痛に悩まされてきたものの、検査機器を恐がって痛み止めなどで対処してきたという。そのため医師は、