「家族にサヨナラを言いたい」とアクションカメラ“GoPro(ゴープロ)”で自身の撮影を開始した。
そうして必死にもがきつつも、両手でサメの頭を掴んで大きな口をこじ開けており、なんとかサメを振り切ることができたという。ただすでにその時、「膝から下を失ってしまった」と感じていたそうで、「とにかく全速力で岸まで泳いだ。でもサメに追いつかれ、食べられてしまうのではないかと恐怖に震えていた」と当時の胸のうちを明かした。
なおこの時の動画には、マテオさんが水中でパニックに陥る様子や、岸の近くで真っ赤に染まった海水から頭を出して助けを呼ぶ姿などが映し出されており、11日にInstagramに投稿され、3日間で再生回数が75万回を超えた。
当時、岸にいてマテオさんの呼びかけに答えたのは、友人でダイビングインストラクターのトンマーゾ・アゴスティさん(Tommaso Agosti)で、マテオさんを水中から引き上げて止血し、救急隊を呼んだという。
マテオさんは足首とふくらはぎの真ん中あたりを深く噛まれ、ブリスベンの病院にヘリコプターで搬送され、膝下を切断する手術を受けた。病院には現在、イタリアから父と叔母が駆けつけており、マテオさんは1か月ほど同国に滞在して必要な治療を受けた後、イタリアに戻る予定とのことだ。
ちなみにマテオさんを襲ったサメは大きくて6メートルほどあり、イタチザメかオオメジロザメとのことで、救急隊の一人は「通常はこれほどの怪我をすると、人々は気を失ってしまうものですよ」と語り、強靭なマテオさんに驚いた様子だった。
一方、マテオさんは「片脚を失っても生きていることこそ大切。きっと亡くなった祖父が守ってくれたのだろう」と力強く述べており、テックインサイト編集部からも早期の回復を願うメッセージを送っている。
画像は『matteo_mariotti__ 2023年4月4日付Instagram「Una cosa funziona solo se ci credi」、2023年12月11日付Instagram「Questo video l’ho fatto partire pochi istanti dopo l’ultimo morso」』『New York Post 2023年12月12日付「Marine biology student recalls terrifying shark attack that cost him his leg」(Instagram/Matteo Mariotti)、2022年2月16日付「Swimmer killed by shark in horrifying attack in front of beachgoers: video」(Kharis Lianto / News Media Network)』『НТВ.Ru 2023年6月8日付「Акула съела россиянина в Египте」』『The Mirror 2023年2月21日付「Horrific moment shark mauls tourist to death just weeks after similar attack」(Image: 9News)』『Metro 2022年7月3日付「Shark killed second tourist 650ft from first fatal attack on pensioner」(Picture: Social media/east2west news)』『The Sun 2021年6月30日付「GREAT FRIGHT Shocking moment sharks leaps out of water and bites PARASAILER’S FOOT at Red Sea resort」(Credit: Newsflash)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)