オーストラリア北東部クイーンズランド州のビーチで8日、20歳の男性がサメの急襲を受けた。男性は命こそ助かったものの、襲撃直後は死を覚悟し「愛する人にサヨナラを伝えたい」とカメラを回していた。そして当時の様子をInstagramに投稿したところ、大きな反響があった。豪ニュースメディア『News.com.au』などが伝えている。
イタリアの都市パルマ出身のマテオ・マリオッティさん(Matteo Mariotti、20)が8日午後、豪クイーンズランド州の「1770ビーチ」でサメに襲われた。
マテオさんは昨年11月に渡豪して仕事を始め、大学では海洋生物学を学んでいた。その日は午後4時半頃、祖父が他界したことを知り、「気晴らしが必要」と岸から遠くない場所で泳ぐことにしたという。
ところが海に入って間もなく、サメに背後から襲われたそうで、当時のことをこのように振り返った。
「海に入る時には、マスクとスノーケルを装着し、いつものように魚の写真を撮ろうとカメラを持っていったんだ。でも水中を数歩進んだ直後、脚に激痛が走ってね。サメは僕に3度も襲いかかり、脚にかぶりつくと水中に引きずり込んだんだ。」
3度目の襲撃の後、マテオさんは「このモンスターの攻撃から生きて戻ることはできないかもしれない」と死を覚悟し、