海外発!Breaking News

writer : flynn

【海外発!Breaking News】グーグルマップのナビに従って旧黒人居住区を通ったアメリカ人観光客、強盗に顔を撃たれる(南ア)

助けを求めようと辺りを見回した。 フィシェルさんは「警察が犯人を追ってくれるかもしれないと期待して道路を走っている間、私は自分の歯を2、3本吐き出し、銃弾も吐き出してしまった」と明かしている。しかし警察が追跡している様子はなく、周りは誰も関わろうとはしなかったという。結局、2人の親切な女性がフィシェルさんを車に乗せ、病院まで送ってくれたそうだ。

フィシェルさんの左頬は銃弾が貫通しており、下顎も骨折していたが、翌日に5時間に及ぶ下顎骨を正常な位置に戻して固定する外科手術(観血的整復固定術)が行われ、その際に左頬も縫合された。

5時間に及ぶ下顎の固定手術を経て、インタビューに応じたウォルター・フィシェルさん。現在は回復に向かっているそうだ(画像は『News24 2023年11月7日付「WATCH | US tourist shot after taking detour from Cape Town airport via Nyanga ‘didn’t see it coming’」(Lisalee Solomons/News24)』のスクリーンショット)

デニス・アラード(Denis Allard)外傷外科医は、「下顎が骨折し、歯が抜けてしまうほど強力な弾丸が口の中で止まったというのは非常に珍しいことです。全身をスキャンし、弾丸の破片が体内に残っていないことを確認しました」と、フィシェルさんの状況が非常に幸運だったと話している。

フィシェルさんは回復後、すぐにアメリカに帰国する予定だそうで、「アフリカには何度も来ており、ここはすごく好きな場所だが、もう戻ってくることはないかもしれない」と話していた。

今回の事件を重くみたジョーディン・ヒルルイス(Geordin Hill-Lewis)ケープタウン市長とケープタウン観光局は、グーグルマップの代表者と会い、空港までの安全な推奨ルートについて話し合ったそうで、市長は「実りある話し合いが行われ、グーグル技術者とケープタウンの交通・観光当局によって作業が進められることになる」と述べている。また市長は、市は観光客を守ることが重要であるとし、「休暇を過ごすためにこの国を訪れる人々には、この国が安全であることを知ってもらいたい。80人の警察官や国立公園職員らが観光客の安全を守るために観光ルートをパトロールする予定である」と付け加えた。

ちなみに、アメリカの渡航勧告でも「南アフリカへの旅行では、事前にルートを調べ、主要な高速道路を利用し、タウンシップを通る近道を避け、GPSナビゲーションアプリに頼らないようにすること。市街地を走る場合、最短・最速のルートが最も安全とは限りません」と警告している。

画像は『IOL 2023年11月8日付「US tourist shot in face as GPS directs him into Nyanga」(Picture: Facebook)』『News24 2023年11月7日付「WATCH | US tourist shot after taking detour from Cape Town airport via Nyanga ‘didn’t see it coming’」(Lisalee Solomons/News24)』『New York Post 2023年5月3日付「Tourists follow GPS directions straight into sea: ‘One expensive vacation’」(Christie Hutchinson via Storyful)』『M A S I X O L E 2022年5月17日付X「Young opportunist tried to help himself to the Uber drivers belongings」』『IOL 2023年9月30日付「‘Tazz’ trends on X, memes flood the internet after Bluff woman rams into alleged bag thief」』『STOLEN CARS RSA 2018年8月29日付X「「Hi @SAPoliceService…Yesterday Mamelodi East PTA.」』『Intelligence Bureau SA 2018年10月4日付Facebook「ATTEMPTED ROBBERY- HIJACKING MORNINGSIDE. JHB..GP. ON WEDNESDAY. KEEP VIGILANT..」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)

ハワイで今年4月、カーナビに従い運転していた観光客が車ごと海に突っ込んでいた(画像は『New York Post 2023年5月3日付「Tourists follow GPS directions straight into sea: ‘One expensive vacation’」(Christie Hutchinson via Storyful)』のスクリーンショット)

南アフリカのケープタウンで2022年5月、車上強盗を試みた男は腕が抜けず、車に引きずられていた(画像は『M A S I X O L E 2022年5月17日付X「Young opportunist tried to help himself to the Uber drivers belongings」』のスクリーンショット)

南アフリカ・ダーバンにあるショッピングセンターの駐車場で今年9月、強盗事件が発生。被害者の女性は強盗犯を追いかけて車ではね飛ばし、奪われたバッグを取り戻した(画像は『IOL 2023年9月30日付「‘Tazz’ trends on X, memes flood the internet after Bluff woman rams into alleged bag thief」』のスクリーンショット)

南アフリカ・プレトリア近郊の警察署で2018年に撮影された女性。「この格好で警察官」と驚きの声があがっていた(画像は『STOLEN CARS RSA 2018年8月29日付X「「Hi @SAPoliceService…Yesterday Mamelodi East PTA.」』のスクリーンショット)

南アフリカ情報局が2018年に投稿した車両強盗の犯行現場。犯人はBMWを狙うもなかなか割れない車窓に退散していた(画像は『Intelligence Bureau SA 2018年10月4日付Facebook「ATTEMPTED ROBBERY- HIJACKING MORNINGSIDE. JHB..GP. ON WEDNESDAY. KEEP VIGILANT..」』のスクリーンショット)

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