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writer : flynn

【海外発!Breaking News】グーグルマップのナビに従って旧黒人居住区を通ったアメリカ人観光客、強盗に顔を撃たれる(南ア)

これから夏を迎える南アフリカでは観光客が増えてくるが、その観光客を狙った犯罪も急増する。このほどアメリカ人観光客がグーグルマップのナビに従って車を運転したところ、タウンシップ(旧黒人居住区)へ入り込み、顔を撃たれるという事件が発生した。南アフリカのニュースメディア『IOL』などが報じている。

米コネチカット州に住むウォルター・フィシェルさん(Walter Fischel、55)はタイを旅行した後、11月3日午後2時過ぎに南アフリカのケープタウン国際空港に降り立った。空港の両替所で手にした現金7000ランド(約5万7000円)をズボンのポケットに入れると車をレンタルし、ペンギンビーチで有名なサイモンズタウンへ向かうため携帯のグーグルマップにその住所を入力した。金曜日の午後は勤め帰りの車も多く主要道路が渋滞しているため、それを避けるルートを選んだ。そのルートには、ケープタウンでも最も危険と言われる低所得者層のタウンシップ「ニャンガ(Nyanga)」を通るように指示されていた。

フィシェルさんは現地時間6日、入院先の「Rondebosch Medical Centre」で南アフリカのニュースメディア『News24』の取材に応じ、当時の出来事を語っている。

フィシェルさんは、ニャンガに入った時点であまり治安が良くない場所だと気づいたが、渋滞などのために車はなかなか前に進むことができなかったそうだ。そして事件は突然起こった。4人の男がフィシェルさんの車に近づくと、そのうちの1人がいきなり彼の顔を撃ったのだ。犯人の1人が運転席の窓からドアのロックを解除すると、フィシェルさんは男の銃を奪おうとした。しかし他のドアから残りの男たちが車内に入り、フィシェルさんのポケットに入っていた現金とパスポート、財布を奪い、フィシェルさんを車から蹴り落とした。フィシェルさんはトランクを開けてバッグを取ったが、男らは追いかけてきてフィシェルさんからバッグを奪うとそのまま車ごと走り去った。

置き去りにされたフィシェルさんは、自分の顔が血だらけなっていることに気づくとパニックに陥ったが、

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