車の窓を割り、貴重品などを持って逃走する車上強盗“スマッシュ・アンド・グラブ(smash and grab)”は、南アフリカで頻繁に起こっている犯罪の一つだ。しかし一歩間違えると犯罪者が被害を受けることもある。このほどソーシャルメディアに投稿された動画には、スマッシュ・アンド・グラブに失敗した男の様子が映っていた。『IOL』などのメディアが報じている。
事件が起こったのは南アフリカのケープタウン、低所得者層の住む巨大タウンシップ「フィリッピ(Philippi)」でのこと。男は貴重品を盗ろうと黒い車の運転席の窓に手を入れたが、機転を利かせた運転手が窓を閉めて男の腕が抜けないように固定すると、そのまま走り出した。腕が抜けない男は逃げることもできず、車の横でなすすべもなく引きずられている。その姿を後続車の運転手が、笑いながら撮影していた。車は男を引きずったまま舗装されていない大通りをしばらく走行したが、歩いている住民たちも声をあげている。
次の動画では、この様子を見ていた人たちに叩かれたり蹴られたり、道路沿いの店のドアに叩きつけられたりしている弱々しい男が映っていた。スマッシュ・アンド・グラブ未遂に遭った車はタクシー配車サービス「ウーバー(Uber)」で、