実際には2016年と2017年時点での本宅や活動拠点はフランスにあり、フランスで23万6000ユーロ(約3740万円)の所得税を納める義務があったという。同様に、PNFによれば、2013年にセネガルの実業家で国際オリンピック委員会のメンバーでもあるママドゥ・ディアニャ・ンディアイ氏から受けた無利子の200万ユーロ(約3億1500万円)の借り入れは、借金ではなく偽装された「寄付」であったと主張した。
2人の間で交わされた借入契約には、利子や担保も設定されていなかった。検察はこの借入契約が「架空」のもので実際には「寄付」であり、それによってイザベルは120万ユーロ(約1億9千万円)の送金関税を逃れたと考えている。最後にPNFは、彼女が香港の会社から“無申告”のアメリカの銀行口座に11万9000ユーロ(約1900万円)を送金し、それをポルトガルの親戚に送金して不動産を購入したことに対し、マネーロンダリングで有罪となるよう求めている。弁護側は同日無罪を主張し、裁判所は12月14日に判決を下すこととなった。
イザベル・アジャーニは、10月11日付のフランスの写真週刊誌『Paris Match』のインタビューで、「私はファンが思っているよりもずっと裕福ではない」と主張、さらに「裕福になったことなどない。にもかかわらず、なぜ『破産』などと言われるのか。確かに私は平均的な人よりも多くのお金を稼いできたが、同時に平均的な人よりも多くのお金を人に与え、手放してきた」と自らの窮状を訴えていた。
画像1~2枚目は『Isabelle Adjani 2023年10月10日付Instagram「En cover du dernier numéro de @frenchmagazineparis」、2019年12月30日付Instagram「Photo pour @krushing_magazine #2 disponible à @whsmithparis,」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 リエコ)