その行方を確認するような仕草をとっていた。
この動画の撮影者は、ショックを受けた当時を「まさかオランウータンが、ポッサムをフリスビーのように投げてしまうとは思いませんでした」と振り返っており、周囲にいた子どもたちもこの瞬間を目撃していたと話している。
パース動物園では、自然に近い環境づくりに力を入れているそうだが、それが仇となり、野生動物が飼育エリアに侵入してくることもあるという。「パースの他の都市部と同様に、しっかりとした害虫・害獣駆除プログラムを実施していますが、すべての害虫や害獣を駆除することは不可能です」と説明する。
オランウータンの飼育エリアは屋外にあり、ポッサムはオランウータンと同様に木の上に縄張りを持つため、オランウータンの飼育エリアに度々侵入するという。飼育員たちはあらゆる手段を講じてポッサムを捕獲して追い払っているが、高いツリーハウスまで手が回らないため、今回のようにオランウータン自身が侵入者を追い返すことがあるそうだ。
今回、オランウータンに投げられてしまったポッサムは、別のオランウータンが2頭飼育されている隣のエリアに落ちてしまった。飼育員は「ポッサムは頑丈ですから」と話しており、無事にどこかへ逃げて行った姿が目撃されたという。
この動画を見た人々からは、「可哀そうなポッサム」「ポッサムが無事でよかった」「なんて力強いんだ」「家賃をちゃんと払わないと、こうなるね」などといった多数の声があがっている。
なおテックインサイト編集部では、パース動物園の飼育員にオランウータンのその後の様子について話を聞くべく取材を申し込んでいるが、現時点で回答は得られていない。
ちなみに昨年2月には英北西部チェスターの動物園で、猿が飛んできたカモメを鷲掴みにし、木柱に執拗に叩きつける姿が目撃されていた。
画像は『Yahoo News Australia 2023年9月11日付「Orangutan at Aussie zoo caught on camera ‘launching’ possum」(Source: Reddit)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)