オーストラリアの動物園で今月9日、オランウータンが高いツリーハウスからポッサムを投げ飛ばす衝撃的な映像が捉えられた。オランウータンは自分の縄張りが侵害されたと思ったようで、このような残酷な手段を取ったと考えられている。飼育員は「悲しいですが、自然の摂理です」とコメントしており、現場で目撃した来園者らは叫び声をあげてショックを受けていたという。豪ニュースメディア『7NEWS Australia』などが報じた。
注目を集めている動画は今月9日午後1時頃、オーストラリアの西オーストラリア州パースにある「パース動物園(Perth Zoo)」で撮影された。動画にはオランウータンの飼育エリアに設置された高いツリーハウスが映っており、すぐに周囲の人々の叫ぶ声が聞こえてきた。その叫び声と同時に、ツリーハウスの上から小さな物体が飛んでいくのが確認できる。
宙を舞っていたのは野生のポッサムで、同園の専門家によると、気温が冷涼な間は暖かく居心地が良いオランウータンの巣を利用していたらしい。しかし見慣れない動物がツリーハウスに侵入したこと見つけたオランウータンの怒りに触れてしまい、オランウータンが力任せにツリーハウスからポッサムを投げ捨てるように追い払ったのだ。
ポッサムが隣の飼育エリアの方へ落下して姿が見えなくなると、カメラはツリーハウスにいたオランウータンの姿を捉えた。オランウータンはツリーハウスの高い場所へ登り、ポッサムが落ちていった方角を眺め、