ホリールード宮殿を発った。
聖ジャイルズ大聖堂に繋がるロイヤル・マイルの沿道には多くの群衆が集まったが、大聖堂近くでは反王政デモの参加者達が「ノット・マイ・キング!(我々の王ではない)」と叫んだり、ブーイングをする声が聞こえていた。
クラウン・ジュエルが大聖堂に到着すると、用意されたテーブルに運ばれた。ゴールドとシルバーに宝石を配した王冠、王笏や剣などは15世紀から16世紀に作られたもので、スコットランド王室の最も重要な装身具だ。
そしてウィリアム皇太子夫妻とチャールズ国王夫妻が大聖堂に入場し、着席すると厳かな礼拝が始まった。
礼拝では、スコットランド王室の何世紀にもわたる伝統に加え、この日のために特別に作曲された音楽、ゲール語で歌われた詩篇、スコットランド語による新約聖書の一節などが使用された。
チャールズ国王には、スコットランドの栄誉である王冠と王笏、剣を捧げる儀式が行われたが、王冠は頭上に被せられなかった。
この後、スコットランド教会総会のサリー・フォスター・フルトン牧師が説教を行い、「両陛下は創造とともに語り、それらを提唱することを使命のひとつとしておられます。スコットランドの栄誉を授与するにあたり、私達はあなた方とともにその旅を歩むことを誓います」と締めくくった。
礼拝が終わると、チャールズ国王夫妻とウィリアム皇太子夫妻は大聖堂を出て、再び車両でホリールード宮殿へと戻った。
エディンバラの街中では、国王の戴冠を記念して21発の祝砲が鳴り響いた。しばらくしてチャールズ国王夫妻とウィリアム皇太子夫妻が宮殿前に現れると、英国空軍(RAF)のアクロバットチーム「レッドアローズ」がロイヤル・マイルの上空を飛行し、英国旗の色である赤・白・青の煙を出す“フライパスト”を披露した。
画像は『The Royal Family 2023年7月5日付Instagram「The King and Queen, accompanied by The Duke and Duchess of Rothesay,」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)