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writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】わざと急ブレーキをかけたスクールバス運転手 保護者は批判も「子どもを教育しない親の代わりにやっただけ」と援護の声(米)<動画あり>

「なんでこんなことをするの?」という困惑の声や「大丈夫?」とお互いを心配する声が聞こえてくる。バスの後部座席にも複数の児童が座っており、そのうちの1人が親に電話をかけて「バスの運転手が急ブレーキをかけて、頬から血が出るほどケガをした子がいるの。運転手に話したけど、気にしてなかった」と報告する様子が映っていた。

その後、頬をケガした子は自分の降車場所に着くと、待っていた親に泣きついた。ブライアンが「大丈夫ですか?」と声をかけると、親は「ケガをしているけど、大丈夫そうです。ブレーキはもっとゆっくり踏んだ方がいいですね」と返答した。ブライアンは謝罪しながら、「停車しようとした時に、子ども達があちこちで飛び回っていたんです。しっかりと座っていたら、座席から投げ出されることはなかったと思いますよ」と説明した。この会話を聞いた後部座席の児童は「飛び回ってなんかいなかったよ」とブライアンに届かない小さな声で話していた。

また小学4年生の息子がこのバスに乗っていたというローレン・トマソンさん(Lauren Thomason)は「息子はその日、走って家に帰ってくると、震えて涙を流していました。息子は取り乱した様子で『バスの運転手が急ブレーキをかけて、僕は頭をぶつけたし、友達は血が出ていたんだ』と話しました」と当時を振り返り、他の親からも同じような話を聞いたため、学校に連絡したという。

この件に関する調査が行われ、ブライアンの行為を確認したダグラス郡学区の広報担当者であるポーラ・ハンスさん(Paula Hans)は「学校の送迎バスは、児童達にとって楽しいものであるべきです。このバス運転手の行為や言動は、絶対に容認することはできません」と怒りをあらわにした。

ダグラス郡学区の代理運転手として雇われていたブライアンは「少し懲らしめようと思った」と話しながらも、反省の意を示して謝罪文を学区側に提出した。しかしダグラス郡学区はこれを受け入れず、ブライアンを解雇し「保護者と校長が報告してくれたおかげで、すぐに対処できました」とコメントした。またブライアンは傷害を含む30件の児童虐待の疑いがかかっており、全て軽犯罪ではあるが、5月12日に裁判所へ出廷する予定だと報道されている。

保護者や学校側からは強い非難を受けたブライアンだったが、この動画がネット上で公開されると「この運転手のおかげで、いつか失われていたかもしれない命が救われたね」「スクールバスの補助員をしているけど、子ども達が言うことを聞かない状況を、親は全く理解していない。この運転手を責めることはできないよ」「言っても聞かないのなら、手荒な手段を取ることになるのは当然でしょ」「この運転手は保護者達よりも良い教育をしていると思うけど」「しっかりと子どもをしつけない親の代わりにやったんだよ。運転手は称賛されるべき」など、ブライアンの行動を擁護するコメントが多数届いている。

画像は『Fox News 2023年4月21日付「Colorado school bus driver faces charges after video shows him slamming on brakes, jolting students」(Douglas County School District)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

突然急ブレーキをかけられ、車内の児童達は前方の座席に頭や体を強く打ち付けてしまった。中には頬から血を流すほどのケガをしてしまった子もいたそうだ(画像は『Fox News 2023年4月21日付「Colorado school bus driver faces charges after video shows him slamming on brakes, jolting students」(Douglas County School District)』のスクリーンショット)

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