アメリカのケンタッキー州で今から6年前、6歳(一部報道では7歳とも)女児がスクールバスのドアにリュックを挟まれたまま約350メートルも引きずられた。この事故の裁判が今月中旬に行われ、当時のバス内部の衝撃映像が初めて公開された。『WAVE 3 News』などが伝えている。
米ケンタッキー州ジェファーソン郡で2015年5月15日、当時小学1年生だった女児がスクールバスを降車中、背負ったリュックをドアに挟まれてしまい約350メートル(1147フィート)引きずられた。
バスは時速約40キロで走行しており、この事故で女児は心的外傷後ストレス障害(PTSD)や左脚の永久的な神経損傷に苦しんだ。また両脚の皮膚の一部を喪失するなど身体の12%に酷い擦過傷を負い、数回にわたる手術にも耐えてきた。
バスを運転していたのはメリンダ・サンダース(Melinda Sanders)で、事故から約1か月後に解雇されたが、女児の母親は2018年にメリンダと通学していたウィルカーソン・トラディショナル・エレメンタリースクール(Wilkerson Traditional Elementary School)の学区を相手に損害賠償などを求めて訴えを起こした。
こうして今月13日、最初の民事裁判が行われ、当時のバス内部の監視カメラの映像が公開された。
動画では女児が降車すると、スクールバスの両開きのドアにリュックが挟まれてしまうのが見て取れる。女児は一度振り返って運転席を見ているが、メリンダは隣に立っている生徒との会話に忙しいのか、女児には一度も目をやることはなかった。
そしてバスが走り出すと、