過去には放送終了間際にランナーが突然スピードアップし時間内にゴールしたことで「ワープ」「やらせ」と揶揄されたことも。しかし今月6日に放送されたラジオ番組『アッパレやってまーす!』(MBSラジオ)の中でこの話題に触れたアンガールズは、かつて2人で完走を果たした2006年は、この“やらせ疑惑”のために絶対にズルができない環境が出来上がっていたと語っている。
その理由は、ちょうど2人がランナーに抜擢されたころに「(ランナーが)凄い早くゴールした…みたいな」事象が重なっていたことに加え、「2ちゃんねる」や動画配信サービスが普及したことで、リアルタイム配信を行う一般人が増えたこともあるという。走行中の休憩も公園にテントを張り2人で入るなどあえて人目に付く行動をとっていたという、山根良顕は「何もズルができないって状況に物凄いされてたから、すげえ大変でしたね」と当時を振り返った。
また田中卓志も「だから俺らの時は、もうスタートした直後に、リュックサックに“2ちゃんねるです”って書いた人たちがずーっと並走してくるの」と、自転車を用いた“監視人”が複数いたことを告白。「“怖っ”て思って」と常に監視されていることに恐怖心も生まれたことを明かしていた。
話の最後には「過去の人たちも全ガチだと思うけど」とフォローしつつ、「だからまあちょっと、きつい時期には行ってるよね」「本当にガチ、全ガチ」と念押ししたアンガールズの2人。「一億総監視社会」などと言われて久しい現代、SNSの普及で国民誰もが警察や記者のように目を光らせることができるようになったが、それに伴う息苦しさはこの当時から始まっていたようだ。
(TechinsightJapan編集部 根岸奈央)