ボニーはやって来てから2、3週間は1階だけで過ごしていたという。
ヴィクトリアさんは「ボニーがいずれは階段を上ってくるだろうとは思っていましたが、無理強いはしませんでした。ウーキーがそばにいることは分かっていましたし。そしてしばらくすると、ボニーは階段を2段ほど上がるようになりましたが、すぐに自信を失い断念していたようでした」と当時を振り返る。
そんなある日のこと、自宅にヴィクトリアさんの友人が訪ねてきてキッチンで話をしていると、ボニーが突然階段を駆け上がってきたという。
「友達の声のトーンが気になったのか、ボニーがキッチンまで挨拶をしにやってきたのです。その瞬間、私はボニーを本当に誇らしく思いましたよ! ただボニーが1階に戻るには階段を下りなければならず、私は階段の上や下に行ってボニーに声をかけ続けました」と笑顔で語るヴィクトリアさん。当時の様子を捉えた動画では、階段の上に行儀よく座るウーキーと、その隣で階段を下りようとするボニーが映し出され、ヴィクトリアさんが階下から「いい子ね! 頑張って。できるわよ!」とボニーを励ましている。
ボニーはとりあえず1段だけ下りるが、すぐに元の場所に戻ってしまい、ヴィクトリアさんがウーキーに「どうやって下りるか見せてあげて!」と声をかける。
するとウーキーは階段をゆっくりと下りて手本を見せ、それを見たボニーは一度その場から去ろうとするも、ヴィクトリアさんに名前を呼ばれると気を取り直して再び挑戦。階段を1段ずつ確かめるように下りてきたのだった。
ボニーはそれ以来、まるで恐怖心を克服したかのように階段をよく使っているそうで、ヴィクトリアさんは「ボニーが階段を降りる時は必ずと言っていいほどウーキーが見守っています。2頭はベストフレンド! 私たちはボニーの成長ぶりを心から喜んでいるのですよ」と述べている。
なおボニーのInstagramには、保護された時とはまるで別の犬のように生き生きとした表情を見せるボニーと、優しく寄り添うウーキーの日々の姿を垣間見ることができ、思わず笑顔になること間違いなしだ。
ヴィクトリアさんは最後に、ボニーについてこのように述べている。
「つらい経験をしたボニーが、人にも他の犬に対しても愛情たっぷりに接してくれるのです。そんなボニーは私たちのインスピレーションであり、誇りなのですよ。」
画像は『Bonnie 2021年10月30日付Instagram「Stairs are tricky when you’re blind but I finally nailed these ones!」、2021年12月2日付Instagram「Can you believe the picture on the left was me two years ago today??」、2022年1月19日付Instagram「Nom!」、2021年10月30日付Instagram「Meet my new best friend!」、2022年2月25日付Instagram「The grown ups are away but we’re still having loads of fun without them.」、2022年3月19日付Instagram「Wookie makes a great pillow」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)