阿部は「やっぱり飲み方も上手いですね」と感心。もう一度阿部が挑戦することになると、吉岡が「コツはこのラベルをカメラさんに向けながら、アゴをスッと上にあげた感じで」と急遽飲み方を伝授。阿部はそれを踏まえてお茶を飲むと、今度は自信に満ち溢れた満面の笑みをグイッとカメラに向けた。
また「綾鷹」には上林春松本店認定の朝摘み茶葉を使い、急須でいれたような本格的なお茶の味わいを目指していることから、十五代目上林春松さんに教わりながら吉岡と阿部が急須でお茶をいれることに。ところが阿部は緊張していたのか茶葉が大きかったためか、吉岡が「すごいこぼれてるんですけど。ダイナミックですね」と触れるほど茶葉を急須に入れる際にこぼしてしまった。その後阿部がいれたお茶を上林さんが飲むことになると、阿部は「叱ったりするタイプですか?」と心配そうに尋ねたが、上林さんから「大勢の前でそんなことはしません」「本当のことは後で言います」と冗談交じりに返されてしまった。さらに上林さんがステージを去り際に「では後ほど」と阿部に目配せしたので、阿部は「やっぱり怒られるんじゃないですか…」とビクビクしていた。
このたび15年を迎える「綾鷹」はパッケージをリニューアル、吉岡里帆と阿部サダヲが出演するCMが同日から全国放映中だ。2人は別々にそれぞれのCMに出演しているが、もし共演するなら2人で剣道や弓道をしてお茶を飲むという案や、上司・吉岡と部下・阿部という設定を提案して盛り上がった。「僕は新人ですからね」という阿部だったが、阿部にとって吉岡や上林さんといった先輩たちから教わりながらの「綾鷹」デビューイベントとなった。
(TechinsightJapan編集部 取材・文:関原りあん)