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writer : ac

【海外発!Breaking News】2歳娘の背中に書いた電話番号に母の思い「万が一、私に何かあったらこの子を頼む」(ウクライナ)

サーシャさんがヴィラちゃんのジャケットのポケットに忍ばせたという小さな紙で、万が一を考えて同じような情報を記したという。

サーシャさんは「ああして情報を書いておくことで、もし私が死んでも『娘がいったい誰なのか、家族はいたのか』などが分かるでしょう。それにもしかしたら、知人が娘を世話してくれるかもしれません。ただ私があれを書いた時は恐怖で手が震え、かなり酷い文字になってしまいました」と語り、こう続けた。

「21世紀にこんなことが起きるなんて、本当に信じ難く恐ろしいことです。私の人生の中で最も大切な娘と戦争で離れ離れになるなんて、想像もできません。」

「幸いなことに私たち親子は、たくさんの人に助けられ南フランスに避難しています。でもキーウには私が必要としていた全てのものがありました。美しく、平和な人生です。」

ヴィラちゃんの背中に震える手で書いたというサーシャさん(画像は『Sasha Makoviy 2022年4月2日付Instagram「Настільки відвикла від інсти」』のスクリーンショット)

ちなみにサーシャさんはキーウでアーティストとして活躍していたそうで、「自宅を出た日、いつもと同じようにベッドメイキングをして食器を洗いました。なぜだか分かりますか? 私は戦争で家を離れなければいけないということを、現実として受け止めることができなかったのです」と吐露し、穏やかな日々が一瞬にして奪われたことを明かした。

なおサーシャさんのこの投稿には、「私の娘もこの子と同じ2歳。今は保育園で遊んでいる。こんなことになるなんて。あなたの気持ちが痛いほど分かる」「子供に罪はない。でもこれが現実」「早く故郷に戻れることを祈っている」といったコメントのほかに、ウクライナから避難した母親から「私も同じようにした」「電話番号を書いたブレスレットを子供に付けた」「私は洋服に直接連絡先を書いた」「『万が一何かあったら、どうか私の代わりにベイビーのお世話をして』と言葉を添えた」「戦争初日、3歳の息子に同じことをした」といった声が多数あがった。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、2月24日から今月4日までに421万5047人がウクライナから国境を越えて避難しており、そのうち200万人以上が子供であるという。

ロシアの侵攻は子供たちの心にも大きな傷を残しており、先月にはキエフ(キーウ)から国外避難した6歳男児が「僕は戦争だと知っている。露大統領はいい人になって!」と訴えたことを母親が明かしていた

画像は『The Mirror 2022年4月5日付「Ukrainian mum pens contact details onto toddler’s back in case family is killed」(Image: Instagram.com/@alexsandra.mako)』『Sasha Makoviy 2022年4月2日付Instagram「Настільки відвикла від інсти」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

ヴィラちゃんのジャケットの中に入れた紙(画像は『Sasha Makoviy 2022年4月2日付Instagram「Настільки відвикла від інсти」』のスクリーンショット)

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