本能的に何かがおかしいと感じて2人を起こしたのだった。
クレイグさんたちは、煙感知器の重要性についてこう述べた。
「私たちはペンキの塗替えをしている最中で、廊下の塗装をするため煙感知器を外しました。たった数日のことだからとそのままにしていたのです。そのせいで火事に気付かず、多くのものを失うことになりました。作業の途中だとしても(煙感知器を)必ず元に戻してください。」
彼らの家は煙の被害で滅茶苦茶になり、ウェブデザイナーであるクレイグさんと作業療法士のマリーさんは所持品のほとんどを失ってしまった。この先数か月間は家がない状態が続くそうだが、幸いにもシャドウを受け入れてくれるホテルが見つかり、しばらくはそこに滞在する予定という。
2人の友人であるアンドレア・マイルズさんは、彼らに経済的な援助をするためにクラウドファンディングサイト「GoFundMe」で寄付金を募っている。
クレイグさんは「シャドウのおかげで命拾いしました。もし彼が私たちを起こしてくれず、あと数分避難が遅れていたら助からなかったと消防隊に言われました。シャドウはまさにヒーローなのです」と語った。
続けて「シャドウはとても忠実で温かい心を持った犬です。見た目がオオカミのようなので、散歩をしていると会う人みんなに彼のことを聞かれます。ジャーマンシェパードは体が大きく、怖がる人もいます。ですが危険を察知して私たちを助けてくれたことで、いかに賢くて素晴らしいかが分かったでしょう」と明かしている。
そんなシャドウは、この出来事を知る街の人々に“ヒーローウルフ”と呼ばれるようになった。
画像は『Mirror 2021年7月4日付「Hero dog Shadow saved his owners’ lives after their house caught fire while they slept」(Image: Craig Jones)』『GoFundMe 2021年6月29日付「Help Marie get basics and rebuild her home」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)