救出方法を模索した。猫が木など高い場所に登ってしまった場合、水の入ったスプレーを吹きかけて飛び降りてもらうという方法を用いることが多いそうだが、今回の場合は10メートルと相当な高さであったことや送電線の近くで金属製のはしごを使うなど様々な危険が想定されたため、この方法は不可能だった。
そして送電を止めてから救出するのが猫と消防隊員の双方にとって安全であると判断され、電力会社に連絡し、村半分に相当する約100軒の家への電気を止めてもらったという。
停電する前に各家庭へ一時的な停電を知らせた際には「多くの人が協力的な反応を見せてくれた」とベリティーさんは明かしている。
その後、送電の停止を確認して消防隊が電柱の上まではしごを使って登ると、グリフィンドールを無事にベリティーさんたちの元に届けることができた。その頃には午前0時を過ぎていたそうだ。
「コナーは不安症状を抱えていて、グリフィンドールはコナーの気持ちを落ち着かせる大切な存在です。時には学校に行くのに一緒に車に乗ることもあるくらいですよ。グリフィンドールが無事に帰ってきて、家族みんなでほっとしましたね。」
そのように明かすベリティーさんは「グリフィンドールは普段はあまり外に出ず、暖房の上で過ごすことが多いんです。これからもなるべく外には出さず、できるだけ暖房の上で過ごしてもらいたいですね」とも本音を漏らした。
画像は『BBC News 2021年5月25日付「Street’s power turned off for dramatic cat rescue」』『Verity Edwards-Flaherty 2021年5月23日付Facebook「Nothing like a bit of Saturday night drama with Connor’s cat stuck up an electricity pylon for 8 hours ! 」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)