好奇心を抑えられなかったようだ。
「ネットでは卵に明かりを当てて透かして見ると、有精卵であれば血管が見えると書いてあったの。6個確認してみたら、1つしか血管が見えなかったので他の5つの卵は取り除きました。」
確信は持てなかったというアデルさんだったが、有精卵と思われる1つの卵を適切な温度管理のもと、一日に3~4回ほど動かして1か月間世話を続けた。
そして4月29日、待望の瞬間が訪れた。
「予定日にふと卵に目をやると、卵に穴が空いていることに気付いたんです。本当に孵化が始まってしまい驚きましたよ。Facebookでアヒルのページを探し、詳しい人に助けを求めました。」
「ヒナは48時間くらい内側から殻を突いていましたが、卵から孵るのを手伝うべきかどうかも分かりませんでした。翌日、仕事から帰ってくると無事に殻を破って出てきたヒナと目が合ったんです。」
もしヒナが孵ったら誰かに譲ろうと考えていたアデルさんだったが、誕生したヒナの姿を見てペットとして飼うことに決めたそうだ。
「ヒナの姿を見て、一緒にいたいと思ったんです。それで友達が必要だと思って、近くのペットショップに行ってアヒルのヒナを買いました。」
卵から誕生したヒナは、品種の名前である“ブラドック・ホワイト(Braddock White)”と卵の販売会社“モリソンズ(Morrisons)”の両方から名前を取って、“ブラドック・モリス(Braddock Morris)”と名付けられた。普段は省略して“リトル・モリス(Little Morris)”と呼んでいるそうで、ペットショップで購入したヒナは“ベリル(Beryl)”と名付けたという。
「私が卵を買ってこのチャレンジをすると友達に伝えた時、みんなは笑っていましたが、本当にヒナが孵ったと聞いて周りはとても驚いていますよ。」
「リトル・モリスは私の顔を見ると、嬉しそうに鳴き始めますよ。温かくしている箱の中から出すと、すぐに私の身体を登ってきて顔にキスしてくれるんです。」
「リトル・モリスは私の髪の毛に包まれながら、肩の上で眠ることもあります。本当に可愛くて、目が合うたびにその可愛さで心臓が爆発しそうなくらいです。」
見事に心を奪われたアデルさんは今後、自宅の庭に小さな池を作り、リトル・モリスたちが快適に過ごせる環境を作っていくそうだ。
画像は『New York Post 2021年5月5日付「Shopper hatches duckling from supermarket egg using TikTok hack」(Adele Phillips / SWNS.COM)』『WalesOnline 2021年5月4日付「Woman hatches duckling from box of eggs bought at Morrisons」(Image: Adele Phillips)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)