母ネコのマーサと誕生した4匹のうちの“ミラー(Miller)”は前足5本、後足4本、合計18本の指で正常という。しかし白黒の被毛を持つオスの“アーネスト(Ernest)”は後ろ足が1本ずつ多く、前足5本、後足5本、合計20本の指がある。
またメスのトラ猫“ハヴァナ(Havana)”は前足6本、後足5本、合計22本の指があり、オスのトラ猫“ヘミングウェイ(Hemingway)”に至っては全ての足に6本ずつ、合計24本の指がある。これにより、3匹合わせると通常よりも12本も指が多いことになるのだ。
実はきょうだいの名前は、多指症のネコを溺愛した作家アーネスト・ヘミングウェイからとったのだとか。米フロリダ州に住んでいたヘミングウェイは、“スノー・ホワイト(Snow White)”という前足が6本ずつあるネコを飼っていた。1930年代に船長から譲り受けたもので、足が大きい多指症の猫はネズミを捕ることに長けるだけでなく、荒れがちな船上で上手くバランスを取ることができるため「幸運を呼ぶ猫」としてもてはやされたそうだ。
ヘミングウェイがかつて住んでいたキーウエストの邸宅には、今でもスノー・ホワイトの子孫が60匹以上暮らしており、博物館として人気のスポットとなっている。
なお猫の多指症は優性遺伝で、片方の親が遺伝子を持っていると多指症の猫が生まれる可能性がある。ただ健康に問題があったり、生活に支障がでることはないという。
ちなみに今年3月にもイギリスで、指が普通よりも4本多いネコが誕生した。このネコは父や叔父も多指症だったそうだ。
画像は『Metro 2021年5月28日付「Adorable litter of kittens born with a total of 12 extra toes between them」(Picture: Cats Protection)』『Mirror 2021年5月28日付「Trio of tiny kittens born with 12 extra toes between them after stray gives birth」(Image: PA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)