CBDの魅力を熱く語るぶっとんだマーサだった。その証拠に『The New York Times』の記者は「一度に何錠飲むべきか?」と質問した際のマーサの回答を「度肝を抜かれた」として次のように綴っているのだ。
「個人差があるわね。私なんかは一度に20錠頬張っても全然問題ないけれど、中には私の友人のように2錠でハイになる人もいるから。どうしてかしらね。」
「でもマリファナのような効き目じゃないわよ。あくまでも“CBDハイ”、リラックスした感じになるって意味ね。」
ちなみに販売元は推奨用量について「一日に2~3錠」としており、ボトルには30錠しか入っていない。マーサがもし毎日本当に「20錠」頬張っているとしたらボトルの消費量はとんでもないことになるため『The New York Times』の記者が度肝を抜かれてしまうのも無理のない話だ。
CBDは一般的に不安や心配を取り除き、ストレスや睡眠障害、鬱症状などを和らげる効果があるとされている。CDC(アメリカ疾病予防管理センター)のサイトにはがん化学療法による吐き気や嘔吐、また多発性硬化症(MS)による筋緊張といった症状を一時的に和らげる効果があるとも記されているが、その効果や適量には個人差があり「さらなる研究が必要」とされているのが現状だ。
それでもマーサにとってはこのCBDは日々の欠かせないアイテムとなっているようで、毎日のルーティーンやその効果を次のように明かしている。
「私にとって効果があるのは就寝前のオイルドロップね。ブラッドオレンジかマイヤーレモンのオイルドロップを数滴、舌に垂らすのよ。」
「もう長いこと皮膚科は受診してないけれど、肌の調子は絶好調。これはCBDのおかげだと私は思ってるわ。」
マーサはインタビューの間にも一気に4錠を頬張り、
「まるでパート・ド・フリュイ(フルーツ果汁やピューレをふんだんに使ったゼリー)を食べているような感覚よ。ちなみに私が今食べてるのはブラックベリーね。」
と平然と答えたそうで、そのあっけらかんとした様子に『The New York Times』の記者はさらに驚かされたようだ。
これまで憧れの存在として、料理やベーキング、クラフト、ガーデニングなど様々な分野で“カリスマ主婦”の腕前を発揮してきたマーサ・スチュワート。来年の傘寿を前にして今度はCBDという新たなビジネスに乗り出した事実に、驚きを隠せない主婦層は少なくないだろう。余計なお世話だが、高齢のファン達がマーサを真似てCBDを大量に摂取したらどうなってしまうのか―という心配が頭をよぎってしまう。
ちなみにアメリカにおけるこのCBDビジネスだが、大麻規制の緩和を受けて近年市場が爆発的に拡大している。大麻愛好者でマーサにこのビジネスを紹介したラッパーのスヌープ・ドッグをはじめ、「Tyson Ranch」というブランドからCBD入りドリンク剤を販売するマイク・タイソン、セラムやリップクリームなどCBD入りのスキンケア商品を手がけるコートニー・カーダシアン、他にもセス・ローゲンやウーピー・ゴールドバーグ、ジョン・レジェンドなどCBDビジネスに参入・投資するセレブは多数存在している。
画像は『Martha Stewart 2020年9月19日付Instagram「@marthastewart48’s new vest is the perfect fall transition piece.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)