それを見てレナさんは愕然とした。2段重ねのケーキの上に乗った孔雀はどう見ても七面鳥のように見え、その七面鳥の重みでケーキ全体が傾いていた。またケーキ全体がバタークリームで覆われていたため、黄みがかっていたのだ。
女性はテーブルの上にケーキを置くとそのまま帰っていったが、その約5分後には七面鳥のような孔雀の頭が落ちてしまったという。レナさんは孔雀の頭のこととケーキ代の返金を求めるメッセージを女性に送ったところ、数分後に彼女はライスクリスピーの箱を持って現れた。ライスクリスピーはお米のポン菓子をブロック状にした甘い菓子だが、それで孔雀の頭を支えて元に戻そうとしたようだ。
この女性は孔雀の頭を直しながら「ケーキの制作に50時間も費やした」と話し、返金には応じないそぶりを見せた。このケーキを見たレナさんの義理の妹は、「まるで病気にかかった七面鳥が傾いているようだ」とぼやいていたという。結局レナさんは、結婚式当日の朝に近所のウォルマートで出来上がっているケーキを2つ購入し、ウェディングケーキの代わりにした。
結婚式が終わった後も返金を求めるレナさんに対して女性からは何の連絡もなかったことから、レナさんは今回のことをSNSに怒りをぶつけた。思いのほかレナさんの投稿がシェアされたこともあり、事態を重くみた女性から後日、レナさん宅の郵便受けに300ドルが入れられていたとのことだ。
結局、そのウェディングケーキは結婚式から3日ほどレナさんの自宅の冷蔵庫に保管されていたが、レナさん夫婦が口にすることはなかったという。また女性は今回のことがきっかけで、自分の店を畳んでしまったそうだ。
画像は『New York Post 2019年10月10日付「Bride ordered peacock-themed wedding cake but got a ‘lopsided turkey with leprosy’」(Kennedy News and Media)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)