海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】現金7万円超を所持しながら物乞いをしていた男が逮捕 イギリスで急増する「なりすましホームレス」<動画あり>

このように答えた。

「私のような人間には、それほど生き方のオプションっていうのはないんですよ。私は物乞いを“仕事”だと思ってやってます。これをしなければ、売春婦になるかどっちかしかないから。」

さらに番組の中では、「本物のホームレス」を主張するリバプールのダミアンさんが「なりすましホームレスのせいで、自分たちの居場所が追いやられている」と話す場面もあった。事実として警察も、物乞いは急増しているが、その数と比べて路上で一夜を過ごすホームレスは少ないと明かしている。イギリスでは屋外で一晩過ごす人は一日平均4,751人と推定されているが、たとえばエミリーさんのいるケンブリッジシャーのエリアには600人の「ホームレス」がいるとされていながらも、そのうちの誰が「なりすまし」なのかということまでは警察も把握できていないようだ。さらにマージーサイド州警察は2017年にリバプール市内で物乞いをして逮捕された8割が、住む宿がある「なりすましホームレス」だったことを明かしている。

住む家や頼る人もいないホームレスについては、慈善団体やシェルターと呼ばれるホームレスのための宿泊施設スタッフが一晩でも宿にありつけるよう、日々救済活動に励んでいる。しかし一方でなりすましホームレスはあとを絶たず、各協議会は「路上での物乞いにお金を恵まないで。なりすましホームレスもいるだけでなく、ホームレスはお金を手にすればドラッグやお酒に消えるだけです」といった注意喚起を続けている。

路上で物乞いをする者に対して、善意で手を差し伸べたくなる人もいるだろう。しかしそれをすることで、なりすましホームレスもますます急増する。深刻化するイギリスの現状を知った人からは、「なりすまして物乞いするっていう人は恥も何もない詐欺師だ。なぜ、最低限の仕事を見つけて働こうとしないのか」「住む家があるのに路上で物乞いって、単に怠け者なだけよね。健康なくせに働かないなんて。税金を払いたくないから言い訳してなりすましホームレスになってるんでしょうね」「こういう奴らが存在するから、路上にいる本当のホームレスたちにもお金をあげるのを躊躇ってしまう。それに彼らにとっても必要な助けを受けることが困難になる」「路上で直接お金を恵むのは止めた方がいい。寄付したければそれなりの団体にした方が安全」といった声があがっている。

画像は『Manchester Evening News 2019年1月27日付「A beggar arrested on Deansgate over Christmas was found to be carrying £515 in cash」(Image: GMP)』『The Sun 2018年11月20日付「‘IT’S WORK TO ME’ ‘Fake’ homeless woman begging on streets despite having a FLAT begs for cash because it’s ‘this or be a hooker’」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

路上でなりすましホームレスをしているエミリーさん(画像は『The Sun 2018年11月20日付「‘IT’S WORK TO ME’ ‘Fake’ homeless woman begging on streets despite having a FLAT begs for cash because it’s ‘this or be a hooker’」』のスクリーンショット)

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