レバノンで手脚の不自由なホームレス女性が死亡した。路上生活者として広く知られていたこの女性だが、死後になって億を超える資産があったことが判明し、警察や地元の人々も驚きを隠せないようだ。『Metro』などが伝えている。
ファティマ・オスマンさん(52歳)は1975年~1990年に起こったレバノン内戦で両手脚を失ったとされ、障がいを抱えながらベイルートで路上生活をしていた。
地元の人々にファティマさんのことがよく知られるようになったのは、今年の3月にある兵士が路上に座り込むファティマさんに水を与えている姿が撮影され、ネットに投稿されたことがきっかけだった。写真が拡散した後、兵士はこの出来事を知った指揮官からその思いやりのある人間性を表彰されている。それ以降、地元で有名になったファティマさんに、人々はお金や食べ物を寄付し続けてきた。しかしファティマさんは市内のバービア地区で、廃棄された車の中で遺体となって発見された。
警察がファティマさんの死因を調査しようと持ち物を調べたところ、驚くべきことが判明した。ファティマさんが普段所持していた2つの黒いゴミ袋の中から500万レバノンポンド(約37万円)の現金が見つかり、