一瞬固まってしまった。その後、驚きを口にして「えっ!? なにこれ? どういうこと? 誰かのイタズラなの? ジョークなの?」とオーナーに尋ねるも「僕は何も知らないよ。それは君へのチップだろう」と言われ、ますます困惑したアライナさんだったが、近くにカメラを向けた男性がいることに気付き「いったいどうなっているの?」と問いかけた。
実はこの男性客2人は、YouTubeアカウント「MrBeast(ミスタービースト)」に900万人近くのフォロワーを持つ人気YouTuberで、「ウエイターやウエイトレスたちにチップを置いて回っている。このチップはあなたのものだ」と聞かされたアライナさんは、ショックと喜びを露わにした。
イーストカロライナ大学の看護学生をしており、12月の卒業後は地元の病院に就職が決まっているアライナさんは、このレストランにはパートタイムで入っており、この日も「いつもと変わらないシフト」になるはずだったが、思わぬ収入を得ることができた。しかし「自分だけがこんな高額なチップを受け取ることはできない」と、当日同じシフトに入っていた同僚らに200ドル(約22,000円)ずつ、他の日に来るウエイトレスやウエイター仲間たちには100ドル(約11,000円)ずつをシェアし、残り800ドル(約90,000円)を自分の分として受け取った。
「今回は、たまたま私がシフトに入っていてこんなに多くのチップを貰ったけれど、他のスタッフでも起こり得たことだと思います。だからみんなとチップをシェアすることにしました。」
YouTuberの男性2人は、アライナさんに「よかったらあなたも『MrBeast』のフォロワーになって」とだけ言って店を出て行ったという。この様子が収められた動画は23日に公開されており、既に338万回以上の閲覧数となっている。
画像は『TODAY 2018年10月24日付「‘I can’t take all this money’: Waitress splits $10,000 tip with her co-workers」(Courtesy of Sup Dogs)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)