ヨーロッパではレストランやカフェで会計時にチップを支払わなくても問題がない国が多いが、やはりチップを渡す人も少なからず存在する。このほどフランスからスイスを訪れた1人の女性が、旅先の店でとんでもない金額のチップを払ってしまうミスをしてしまった。『20 Minuten』『Blick』『The Local Switzerland』などが伝えている。
ロシア国籍でフランス東部ミュルーズに住むオレスヤ・シエムヤコヴァさん(37歳)は2月中旬、息子と一緒にスイス・チューリッヒ郊外のディエティコンを訪れ、ケバブカフェ「New Point」でドリンクとチョコレートケーキを注文した。飲食代23.70フラン(約2,600円)をクレジットカードで支払おうとしたオレスヤさんがカード端末機に暗証番号を入力すると正常に作動せず、2回目に暗証番号を入力したところで決済が完了した。しかしその2週間後、オレスヤさんはカード会社の請求書を見て驚かされることになった。
請求書には、23.70フランの引き落としがなされるはずの金額が7,686フラン(約842,000円)となっており、ドリンクとケーキ代に加えて7662.30フラン(約839,400円)もの高額なチップを支払ったことになっていた。驚愕したオレスヤさんはカード会社とディエティコンの警察に連絡したが、カード会社が詐欺として取り扱わない以上は警察では犯罪事件として対応できないといった返事があったという。
なぜこのようなことが起こったのか。端末機のスクリーンには、