産まれたての赤ちゃんを「落とさないように」と自分自身に言い聞かせていたそうだ。赤ちゃんは女の子だった。
間もなくして救急車が到着、救急隊員が赤ちゃんのへその緒の処理をした後、女性と赤ちゃんをタコマ総合病院へと搬送した。この間に通りかかった人も何事かと近くにやってきて、誰かが出産の光景を動画に収めていたようだ。レイシェルさんは自分が勤務中であるにもかかわらず、シフトを離れ規約違反をしたことに気付いた。さらに出産介助で店のエプロンは汚れてしまっており、その後はエプロンなしで接客をした。
やがて早朝4時頃に出勤してきたマネージャーに、レイシェルさんは「大きな違反をしてしまいました」とシフトを離れざるを得なかった理由を話した。「冗談でしょう?」と驚くマネージャーに対して、「本当です。すぐにあなたもそのニュースを聞くと思いますが、私から先に報告しておきます」と伝えたそうだ。幸いにもレイシェルさんはこの件に関わったことで解雇とはならず、スターバックス本社は「救急隊員が到着するまでのレイシェルさんの迅速な対応を我々は誇りに思います」と声明を発表した。
レイシェルさんはこの日の勤務が終わった後、母親と赤ちゃんの様子をうかがうために病院を訪れたが、母娘ともに元気だったという。そして「5年の勤務の中でいろんな経験をしたけど、こんなことは初めて。でも赤ちゃんをこの世に迎えるお手伝いができたことを光栄に思う」と語っている。
画像は『Inside Edition 2018年7月11日付「Washington Starbucks Worker on Night Shift Ends Up Delivering a Baby」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)