中国・福建省南部の廈門市で、高速鉄道を利用していた妊婦が急に産気づいた。乗客らが不安そうに見守る中、無事出産したことが伝えられている。

飛行機や船、新幹線といった簡単には止まれない乗り物の客室で、まさかの分娩を迎えてしまう女性がまれにいる。このたびは中国・福建省からの話題である。広東省の深セン市から福建省の厦門市に向かって走行中であった高速鉄道「廈深線（かしんせん＝Xiamen-Shenzhen Railway）」の車内で、女性客が突然の産気に耐えきれずに赤ちゃんを出産したことを『NetEase News』が伝えている。

出産にあたっては医師、看護師が立ち合い赤ちゃんを取り上げ、乗務員、兵士、出産経験の豊かな女性客などが一丸となってそれをサポート。若い女性客も毛布を広げるなど目隠しに協力した。そうした人々の尽力のおかげで赤ちゃんは無事誕生し、「ショウ州駅」に到着すると母子は近くの病院に搬送された。

この高速鉄道は2013年12月に全線開通。「厦門北駅」から「深セン北駅」までを約3時間で結び、最高速度は200～250km/hで駅数は19。この赤ちゃんはスピードが出る乗り物が大好きな子になりそうだ。また乗り物ばかりではない。1年前には、米ニューヨーク州マンハッタンの路上で突然産気づいた女性が通行人らの手を借りながら出産し、大きく報じられたことがある。

※　画像はshanghaiist.comのスクリーンショット。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）