18年前にある男児の誕生に立ち会った警察官。その偶然は、彼と男児の一家に素敵な縁をもたらした。このほど18歳に成長した少年が高校の卒業式を迎えたのだが、警察官はサプライズで式に参加し一家をおおいに喜ばせた。『Inside Edition』『FOX 29 News Philadelphia』などが伝えている。
1999年11月13日の午前1時半頃、米メリーランド州モンゴメリー郡の高速道路で交通違反の取り締まりをしていた同郡警察官のロバート・ハントさんは、ミニバンに乗った男性に助けを求められた。それがデュボイス一家との出会いだった。
「妻がもう出産しそうなんです。どうしたらいいかわからない。」
ハントさんはすぐに手袋を掴んで同僚とともにミニバンへ向かったところ、お産が始まっていたという。ハントさんは赤ちゃんの首に巻き付いていたへその緒を素早く外して気道を確保し、スムーズに生まれるように介助した。誕生した赤ちゃんをタオルに包み、母のメリッサさんへと手渡した。男児はその後、両親により無事病院へと運ばれた。
出産の介助をして以降、ハントさんは2度デュボイス家のもとを訪ねた。またクリスマスカードのやり取りも、ずっと続けてきた。しかしハントさんがトーマスと名付けられた男児に会ったのは、赤ちゃんの時だけだった。ところが先月、ハントさんの同僚が思いがけないことを尋ねてきた。同僚は我が子が通うオークデール高校の卒業アルバムにハントさんが写っていることを知り、驚いて連絡してきたのだ。その卒業アルバムには、ハントさんがちょうど生後1か月になったトーマスさんを腕に抱いている写真が掲載されており、ハントさんはトーマスさんがその高校の卒業を迎えることを知った。
18年前に出産に立ち会った少年の卒業式に参加して是非祝福してあげたい―そう思ったハントさんは、