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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】世界最悪の大気汚染インド・デリー 望みを託した散水ヘリも視界不良で飛べず

PM2.5の値についてWHOが定める環境基準(1年平均値が1立方メートル当たり10マイクログラム以下、かつ1日平均値が同25マイクログラム以下)と比較すると、1日平均値がその30倍を超えてしまうこともあるという今のデリー市。また2015年の調査で分かったのは、その大気中に含まれる微小粒子状物質の約半分は道路交通由来のものであるということ。排気ガスはもちろんだが、日々何万台という自動車の往来により道路の粉塵、そして舗装されていない道路の砂、土が舞い上げられることが原因だそうだ。

またヒンズー教徒、仏教徒、ジャイナ教徒の聖地として知られるウッタル・プラデーシュ州のバラナシ(Varanasi)こそ、実はもっと深刻な大気汚染に見舞われているとみる専門家は多い。ガンジス川の沐浴や、死者や死期が迫った者を受け入れてはあの世へ送る伝統的な火葬の風景が多数の観光客を集めているバラナシだけに、抜本的な対策を講じることはなかなか難しいもようだ。

画像は『ABC News 2017年11月14日付Twitter「Cyclists in Delhi wear masks for a ride in the city’s thick smog, which officials are calling a public health emergency.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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