エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】ZIGGY森重樹一“どん底”からの復活「自分の美意識を信じてここまで続けられた」

「30年前の自分へ」手紙を書いた森重樹一

“ZIGGY NEW ALBUM『2017』リリース記念特番”では、森重がアルバム『2017』の楽曲について解説したり“ZIGGYザグ・グラフトーク”のなかで「30年前の自分へ」と自身でしたためた手紙を読んだが、主張が一貫していることと繊細な表現力が光った。深みのある言葉は早稲田大学第一文学部哲学科卒ということが関係しているのかもしれない。

特に「踊らされたくない、自分の意思でやりたい。アイデアや美意識を信じてやりたい。だから運もあるけどここまで続けてこられた」というこだわりが彼の柱にあるようだ。それは楽曲に対して「メロディだけでも歌詞だけでもない、両方が合致した時の“完成感”」を大切にすることであり、どのように「ハイライト」を作るかに苦心することからも分かる。

また、新曲『うたた寝の途中』のミュージックビデオにて「ウェディングドレス」や「チャイナドレス」を着るアイデアは彼によるもので、チャイナドレスは中華街、パジャマは高島屋に自分で買いに行ったという。ZIGGYではあまりやらなかった「グラムっぽい感じ」を本作のMVで実現させようと考えて「自身の美意識」にこだわったのである。

アルバム『2017』についても1曲1曲にメッセージを込めており「俺が思うZIGGYはこういうバンド」と納得できるものに仕上がった。「メロディと歌詞」による相乗効果やギターフレーズに転調など、聴き込むほどに味わい深い作品だ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

ギターで弾き語る森重樹一

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